朝風呂 と 朝めし


 


 車中泊の旅には、何らかのテーマというか目的が伴う。それは釣りや写真であるかもしれないし、神社仏閣巡りかもしれない。もちろん車内で寝ること自体が目的でもいいし、まったく何もしないこともまた、テーマの一つだと思う。でもいずれにせよ、私は「非日常」がキーワードだと思う。そんなこと当たり前か・・・笑。今回は「朝風呂と朝めし」をテーマに旅に出る。


 金曜の夜に出発し、高速道路のとあるパーキングで車中泊する。今回は出発が遅かったので、手持ちの缶詰を肴にワンカップで晩酌をたしなむやいなや、すぐに眠りにつく。そして翌朝、夜明けと共に目覚める。爽快な目覚めである。おもむろに朝食の準備に取りかかる。

 今回の朝飯は「うどん」である。なんの工夫もないように思われるかもしれないが、これは私なりに練りに練ったメニューである。昔から「キャンプはカレー」と言われ続けてきた。そして誰もがそれを信じて疑わない。これはボーイスカウトでも小学校の自然学校でも、必ずと言っていいほど実施されてきた。でも実際にやってみると、これは結構面倒なメニューだと誰もが感じると思う。まあ不自由さを楽しむのがキャンプだと言われれば、もう返す言葉はない。だが長旅を続けた経験がある者なら、食事にそこまで時間と労力をかけるのはもったいないと感じるものである。これは私のようなバイクの野宿旅が原点の人間だけではなく、本格派のバックパッカーや山屋さんも同じように感じているのではないだろうか。そして私の場合、最終的にはインスタントラーメン食パンににたどり着いた。ラーメンは湯を沸かすだけであり、食パンはなんでも挟み込んでマヨネーズをかけて、そのまま食らいつく。

ツーリングに明け暮れていた頃・・・・。



 なんか前置きが長くなってしまったが、その私が車中泊の朝食として考案したのが「うどん」である。別にインスタントラーメンでもいいのだが、「朝からラーメンなんて」という、自分自身の変なこだわりがある。やはり朝食は和食か洋食でなければならない。いろいろ探した結果、五木という会社から真空パックされたものがあった。パッケージには、なんと今をときめく「くまモン」が描かれてある。そして粉末スープもついている。これなら常温でどこでも持っていける。そしてトッピングだが、車中泊の旅なら振動の多いバイクツーリングとは違って、生卵を持ち運びすることに何の苦労もない。そしてきつねうどん用のアゲもパック入りが出ているし、おぼろ昆布や天かす、乾燥ネギは言うまでもない。スーパーで当たり前に売っている。そして極めつけには、ニシンの昆布巻きの缶詰も見つけた。それもわずか98円で。これで、いつでもどこでも「月見きつねたぬき昆布ニシンうどん」なるものが食えるのだ。勿論いっぺんに全部食う必要はまったくなく、月見うどんなら月見うどんそのものを味わえばいいし、そうすれば何食も違った趣向を楽しめる。だがとりあえず今朝は「月見きつねたぬき昆布ニシンうどん」なるものを豪快に平らげる。

五木のうどん



 そして朝風呂である。日帰り温泉のなかにも朝早くから営業しているところがある。今回のシルク温泉は、普段は朝6時から、冬場でも7時から営業している。今の時期なら夜明けから入れる。そしてサウナも有る。快適な一日の始まりを体験できる。出たり入ったり寝ころんだりして、優雅な朝のひとときを過ごす。

 そして昼飯である。バイク旅を頻繁にしていた頃から、昼飯はできるだけご当地食を食うことにしている。「せっかくその地に足を運んだのだから、その地の食を楽しまないと」という考えである。今回は温泉のすぐ近くにある「但熊」という店で卵かけご飯をいただく。普通が350円、大盛りが450円で、お汁と漬け物が付いている。そして卵はいくつでも食べ放題。醤油は3種類用意してあり、刻みのりとネギもある。これだけあれば先ほどのうどんではないが、幾通りもの組み合わせが出来るので、飽きることもない。恥ずかしながら、食べ放題と言われれば意地汚くなる性格で、あれよあれという間に、生卵を5つも平らげてしまった。でもそうしたくなるほどの旨さである。シンプルの極みのような食ではあるが、旨さというものはそういうものかもしれない。素材の善し悪しで、旨さや幸福感はほとんど決まる。あらためてそう感じた。

但 熊

卵食べ放題 の 卵かけご飯



(今回の文章には若干フィクションが含まれていますが、あしからず。)                  2014.2.3     

 



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