盆休み  伊豆・甲州・上州・信州の旅

A 3日目  甲州編


 


 3日目の朝を「道の駅ふじおやま」で迎えた。夜中の音で想像はしていたが、昨日の晩はかなり雨が降ったようだ。そしてこれも音から想像していたとおり、駐車場はトラックも含めて満車状態だった。熟睡とは程遠い目覚めで、なにやら疲れがとれてない感じがする。隣では息子がまだスヤスヤ眠っている。顔を洗ってのんびりしていると、一瞬さっと雲が切れ、富士の裾野が広がった。そうだ、自分は今、富士山の近くにいるのである。生憎の天気でまだ姿は拝んでないが、なんとか一目見たいものである。

 愚図る息子をたたき起こし、旅を続けることにする。まずは山中湖である。ところがこのあたりに来たときには土砂降りとなり、どうも車を降りる気になれない。須走にある東口本宮浅間神社には大変失礼ながら、車の中から拝ませてもらって、富士五湖へ向かう。幸いその頃から雨は上がりだし、車を降りて散策する。まずは北口本宮冨士浅間神社を参拝する。あの武田信玄が必勝を祈願しただけあって、非常に厳かなそして立派な神社である。日本一の富士山をご神体とするだけあって、やはり日本一の存在感である。そして河口湖では取れたてのトウモロコシの焼きたてを食べる。甘い!北海道で食べたのと同じ感覚だった。そのあと、さかなくんが大業績をあげた「クニマス」発見の西湖を一周し、精進湖へ。キャンプをしたりボートを浮かべたり、みんな楽しそうに盆休みを過ごしている。

 そのとき息子がパニクッた声で「あれのここのこれがあれちゃうの?」というような訳のワカラン日本語を叫びだした。ひょっとして寝不足からおかしくなってしまったのではと心配したが、指さす先を見ると、なんと富士山のてっぺんだったのだ! 一瞬の雲の切れ目から、ついに富士山が顔を出したのだ。精進湖を挟んでその向こう側に富士山が姿を現したのだった。さすがに日頃の精進のいい私である。精進湖で富士を拝めるとは・・・、と勝手な自己満足に浸り、カメラのシャッターを押し続けた。今回はせっかく来たものの天候に恵まれず、富士山は見られずじまいになってしまうのかなあとなかばあきらめていたので、より一層嬉しさがこみ上げてくる。そして本栖湖ではこれまた一瞬ではあったが、より雄大な姿を見せてくれた。

北口本宮冨士浅間神社@  なぜか士山ではなく士山

北口本宮冨士浅間神社A

河口湖畔にて

精進湖から見えた富士山



 無事富士山も見られたので、ちょっとだけ後戻りをして風穴・氷穴・樹海を見て回る。噴火後にガスが抜けてその跡が巨大な洞窟になっているところが無数にあり、そのうちのいくつかが公開されている。中は真夏でも氷が溶けないほどの気温で、かつては真夏に殿様への献上品として氷を切り出して運んだということである。歴史が浅いせいか、鍾乳洞ほどの迫力はないが、冷え冷えとした空気と、頭をぶつけそうな狭さと滑りやすさで、独特の雰囲気を醸し出していた。そして風穴と氷穴をつなぐ青木ヶ原樹海のど真ん中を通る小道を往復したが、ゴツゴツした溶岩の上に覆い被さるようにして根を下ろした木々が、独特の景観を為している。これはもののけ姫のシシ神の森そのものである。樹海の入り口には、命は大切です。どんなに困ったときも父や母、家族のことを思い出してください、なんていうような看板が立っていたが、さすがにこれは写真に撮ろうとは思わなかった。間違いなく心霊写真になりそうだからね。

溶岩の上に、へばりつくようにして根を張る木々

溶岩に生える木

氷穴 入り口

青木ヶ原樹海


本栖湖から見てた富士



 この後、甲府、韮崎を通過し、清里へ。なんともいえない素晴らしい高原で、今度はこのあたりでのんびりと思うが、だんだん日暮れが近づいてきた。基本的には2泊車中泊したら、1泊は宿で泊まることにしている。というか、そうすべきだと、あるHPの記事で読んだことがある。確かにその通りだと思う。疲れが高じて事故にでもつながったら、一瞬にして楽しい旅が悲劇になってしまうからね。ということで今日は宿を探すことにしていたし、息子もそれを一番の楽しみにしていた。だから何としてでも宿を探さねばならない。といっても今日は8月14日、お盆の真っ最中で、こんな日にあいてる宿屋はまず無いし、あったらあったでよっぽど高額か、とんでもない宿であるかだろう。

 甲州から信州へ入り、佐久周辺でビジネスホテルや駅前ホテルをあたってみるが、案の定、全く相手にしてもらえなかった。やむなく小諸まで足を伸ばし、駅前に車を止めたところ、ふと「小諸ロイヤルホテル」という看板が目に入った。パッと見の印象では寂れた建物で、ロイヤルなんて程遠い、名前倒れも甚だしいと思ったが、とりあえず空いてるかどうかを尋ねてみると、つい先ほどキャンセルがありツインが一つだけ空いてるという。「よっしゃ、頼む!」ということで泊めてもらう。お盆なのに二人で8000円ちょっと。非常に良心的で、ご主人様もバイク好きのとっても気さくな方であった。親父譲りのカワサキのZUに乗られているとのことで、これは筋金入りのバイク好きである。部屋に入ってみるときっちりと手入れされていて、快適な一晩を過ごせそうだった。もちろん冷暖房完備で、やっと今日は寝苦しい夜から解放されそうである。第一印象はボロクソに書いたが、これは反省せねばなるまい。駅前の美味い中華料理を食って、風呂に入って快眠・・・・。

わ〜い、久しぶりのベッドだ!

手羽先の唐揚げに、むしゃぶりつく息子

チェックアウトまで朝寝を楽しむ・・・。

小諸駅前の小諸ロイヤルホテル


 (B 4・5日目 信州・上州編 へ続く)

 



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