新旧遊び比べ


 今年は3連休が多い。9月にポコポコとあったが、11月に入って早々にも3連休を迎えた。今回は今ひとつ天気に恵まれず、肌寒い連休となった。 3連休の前日となる11月1日に、私は仕事でUSJに出かけた。あくまでも仕事である。決して遊びに行ったのではない。(強調すればするほど、うしろめたさを隠すようであるが……。) とりあえず表向きは仕事である。そして3連休の中日の3日には、宝塚ファミリーランドに出かけた。こちらは完全に家族サービスである。なんのうしろめたいこともない。天下の公休日であるから、昼間っから酒をいただき、そして子供と遊ぶ。



 ご存じの通りUSJはたびたびの不祥事をおこしており、てっきり客足も遠のいていると思いきや、平日の雨にも関わらず満員盛況である。駐車場には数え切れないほどの観光バスが連なっており、中は修学旅行や遠足の学生達、若いカップル、そしてなぜか小学生ぐらいの子供を連れた家族連れでごった返している。わざわざ学校を休ませて連れてきたのだろうか? 私達の時代と違って、学校を休ませることに対する意識は、そんな程度のものなんでしょうねえ……。

 今日は仕事で来ているから、遊びに来ている者達をうらやましく思いながらも、やはりせっかく来たからには少しぐらいは楽しんでもいいだろうと勝手に決め込み、『Water World』『Back draft』を見る。それぞれ40分ほどの時間待ちをした後、迫力あるアトラクションを楽しんだ。これらも届け出ていた分量以上の火薬を使い、問題となっていたところである。その後は規定値に戻ってはいるのだろうが、それでも充分迫力があり、腹の底に響くような爆発音もあった。

 食事はローストビーフのスパニッシュコースで、優雅なひとときを過ごす・・・。若い者達はファーストフードを片手に次のアトラクションの列に並び、少しでも時間を有効利用するのだろうが、オジサマ達数名の我らがグループは悠々とたっぷりと時間をかけて、リッチな食事を楽しんでいた。 同じUSJでも、それぞれの楽しみ方があるのである。

            今をときめく USJ



 宝塚ファミリーランドはこれもご存じのように、もうすぐ閉鎖が予定されている。かつては鉄道・宅地開発とともに、宝塚の街作りの一環として、阪急電鉄が家族向けに開発した遊園地で、絶大なる人気を誇っていたところだが、前述のUSJなどによって客足が減り、加えてこの長引く不景気のせいで、ついにこの事業から撤退することになったそうである。思えば小学生の頃、今は亡き祖父に連れられ動物を見たり乗り物に乗ったりしたものである。滋賀県の山奥に育った私にとって、宝塚は夢のような大都会であった。そして、ファミリーランドはその象徴であり理想郷であった。大げさな表現だが、当時は本当にそう感じていた。


 それがもうすぐ撤去されて、マンションにでもなるのだろうか、私にとっては寂しい限りである。同様にポートピアランドも阪神パークも閉鎖される予定らしい。ポートピアは私が大学に入った年のイベントで、学生として最初のアルバイトが、そこの警備員だった……。 ああ、諸行無常の響きあり・・・・・。


 そのファミリーランドへ家族親戚、総勢9人で出かけた。おじいちゃんが孫を動物園に連れて行ってやろうと言ったのがそもそものきっかけである。さっそく新聞屋に問い合わせて、招待券があるか聞いてみた。案の定、招待券があったので、翌日の朝刊と一緒にいれてもらう。 そして当日、11時頃に入場しようとしたら、駐車場はどこも満車状態でどうしようもない。なんとか民間の一時置き場にとめたが、中に入ったらそれこそごった返したような人混みである。閉鎖前にもう一度行っておこうとする人が多いのか、はたまた私達みたいに、タダ券で入る人が多いのか、うじゃうじゃしている。毎日こんなに入るのなら閉鎖する必要はないのに、閉鎖が決まった途端に、この込みようである。皮肉なもんだねえ…。


 一通りうろついて昼食をとった後、今の一番のイベントであるウルトラマンショーを見に行く。これも500円かかるらしいが、タダ券がついていたので、得した気分で中に入る。中は超満員である。ショーは……。 まあ子供相手なのでこんなものかなあ。金出してまで見ようと思うものではなかった。まあ、子供達が「ウルトラマン、がんばれ!」と声援を送っていたので、よかったことにしておこう・・・・。


           60年代のヒーロー、ウルトラマン



 一世を風靡したものの今はもう去りゆくもの。 反対に新しく取って代わるもの。わずか3日の内にその両方を訪れたのだが、妙な感覚が残った。 

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」
(川は涸れることはないが、そのくせ水はもとの水ではない。よどみに浮かんでいる泡も、一方で消えたかと思う
と他方ではあらたにできたりして、けっしてそのままではいない。世の中の人間とその住居も同じようなものだ。)



鴨長明さんが方丈記でこう言っていたが、時代を超えてあてはまる真理なんだなあと実感した次第である。



 

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