今年はどんな年?




 何かと憂鬱で嫌な出来事が多かった2002年も終わり、新しい年を迎えた。最近は正月だからといっても特に普段の日と大きく変わることはない。たとえばデジタルの時計ならば20022003になるだけで、全くといっていいほど変わりもなければ、おごそかなありがたみもない。冷たく数字が1つ増えるだけである。

 でもやはり、新年早々に起こった出来事が、何かその一年を暗示するかのような気になってしまうのは、やはりお正月というものが特別なものであるのだろう。できることなら正月早々には、いいことがあって欲しいと思ってしまう。そこでこの正月早々にあったことを拾い出し、自分なりに運勢を占ってみようと思う。



 @ 初夢

 昔から「一富士二鷹三なすび」といわれているが、こんなもの見たことがないし、今後も見ることはないだろう。そもそも富士山や鷹はともかく、なんで「なすび」がありがたいのか、私にはよくわからない。まあ、自分が無知なのを棚に上げているだけなのかもしれないが・・・・。少なくとも大多数の一般民衆には、古ぼけた話である。特に私なんかにとっては『こらっ! ボケナス!』といったイメージなんだけど・・・。

 ところで私はほとんど夢を見ない。というより覚えていない。毎日が深い眠りなのか、あまり夢に関しての思い出はない。ただ小さいとき、なぜか何度も木の橋の夢を見たのと、バルタン星人に追いかけられた夢だけは、鮮明に覚えている。

 そんな私が夢を見る時といえば、限って二度寝をしたときである。やはりうつらうつらしているのか、そんなときは夢を見やすい。それも変な夢ばっかりである。 

 今年の元旦に雑煮を祝ってお屠蘇をいただいたあと、ついつい朝っぱらから飲み過ぎてしまい、二度寝をしてしまった。そしてそのときに初夢を見た。 場所はなぜか幼い頃に過ごした家で、そこでとてつもなく大きいツキノワグマを飼っているのである。それも「座敷犬」にあらず、「座敷熊」として…。そのクマが非常に人なつっこくて、私に飛びつきペロペロとなめてくるのだ。あまりの重さに押し倒されてしまった。どうやらメスグマのようで、顔中ペロペロなめまわして、じゃれついてくる。「わぉ〜、やめてくれ〜」と叫んで目が覚めた。なんで正月早々、クマに襲われなあかんのやろ……?渓流釣りでは一番出会いたくない相手である。とんでもない初夢だった。



 A 雪道

 今年の正月は寒かった。寒波の到来で、日本海側だけではなく広範囲に雪が降った。そのとき私は城崎温泉にいた。兵庫県北部の但馬地方にあるその温泉は、「城の崎にて」の志賀直哉をはじめ、島崎藤村などの文人が多数訪れた有名な温泉である。その小説に出てくる「一の湯」をはじめ、7つの外湯巡りができ、近くの漁港から水揚げされる「カニ」が思いっきり楽しめる。最近はカニの食い放題と温泉をセットにした、気軽な日帰りツアーのバスが京阪神から多数やってくるようである。

 そのなかの、とある旅館に泊まっていた。見事な庭園を備えた、和風の落ち着いた宿である。夕方から雪が降り出し、そのなかでの露天風呂は非常に情趣のあるものであった。夕食はもちろんカニ。地物のカニの刺身はとろけるように甘く、絶品である。もちろん鍋でも焼いても、どうやって食べてもうまい。冬の味覚の王様を堪能し、雪見酒。いい正月をさせてもらった。

城崎温泉での雪見酒


 ところで「往きはよいよい帰りは恐い」の通り、夜中じゅう降り続いた雪は、翌朝、相当な量になっていた。チェックアウトは10時だが、全然とけていない。仕方なく出発する。宿の情報によると、道は除雪されているので、特に心配はいらないとのことである。ノーマルタイヤなのだが、とりあえずそのままで宿を出る。たしかにきれいに除雪されており、ゆっくり走ればまずは大丈夫である。トロトロと走る。ところがある峠道に差しかかったとき、路面の状況は変化した。ところどころで、私のエスティマは尻をふっている。さて、チェーンを巻こうかどうか、思案をしていた。


 バイクでツーリング中、カッパを着るタイミングが難しい。いきなりザッとくればすぐに着るが、じわじわとしとしと降り出したときがやっかいである。「もうちょっと先で」とか「雨宿りのできるところで」と思って我慢していると、ついタイミングを逸してしまい、結局はびしょぬれになった上にカッパを着る羽目になってしまうことが多々ある。さっさとすればいいのにアホやなあ、と思いながらも、何度も同じことを繰り返してしまう。これはきっと私だけではなく、バイク乗りなら一度や二度は経験しているんじゃないだろうか?


 それと同様、チェーンを巻くタイミングも難しい。できることなら巻かずにすませたいが、ドッカーンとやってからでは遅い。でも、雪道でドロドロになりながら、そしてかじかむような冷たさに耐えながら行うこの作業は、極力避けたいという気持ちがついつい先延ばしにさせてしまうのである。だが、同乗者の嫁や子供達のブーイングがだんだん大きくなってくる。なんでチェーンを巻かないのか、と。ついに助手席に乗っていたひいばあちゃんが「ナンマンダブ」を唱えだした。もう限界かな、と思っていた矢先、前の車が勢いよくスピンして脱輪した。もうこれが限界であろう。前の車が道をふさいだのをきっかけに、ついにチェーンを巻いた。やってしまえば、そんなたいした作業でもないのだが、なかなかこれができないんだよねぇ。仕事をあとへあとへと追いやって、尻に火がつかなければ取り組まない私の性格が、こんなところにも出るのでしょうな・・・・・。 結果的には無事に事故などもなく、家に帰り着いたのであった。



 B 人違い?

 その城崎温泉の旅館でのことである。私には3人の子供がいる。8歳・5歳・1歳10ヶ月なのだが、朝食の時、一番下の子はまだグーグー寝ていた。もちろんこの子は宿泊料は無料だから、この子のための朝食は用意されていない。というわけで、その一番下の子を部屋に残したまま、朝食を用意された部屋に移動した。朝食がおおかた終わりかけたとき、蒲団を畳んでくれていた仲居さんが、「この子が起きてしまいました」といって連れてきてくれた。その子はひとりぼっちだったのに泣きもせず、とことことついてきたのだが、やはり親の顔を見たら緊張がほぐれたのか、ウヮ〜ンと泣き出した。抱き上げて、「お〜ヨチヨチ! ゴメンゴメン!」とあやしていると、その仲居さんが、「まあ〜、おじいさんにそっくりですね〜」と言った。

うちの2番目と3番目の子供


 ちょっと待てよ、「おじいさん?」 誰がやねん?。
今回は嫁さんの両親が一族を連れてきてくれたのだが、総勢12人である。上は90歳近いひいばあちゃんから下はその1歳10ヶ月の男の子まで、多彩な顔ぶれである。だからもちろんそのなかには「おじいさん」もいる。だがそのときは、もうすでに食事を終えて、部屋に戻っていた。見渡しても「おじいさん」に該当する人物は見あたらない。鬼嫁とその母親が複雑な顔でこっちを見ているし、その仲居さんが出ていったあと、大爆笑がおこった。年々頭がさびしくなってきていることは確かである。そして若い頃に遊び回った結果、結婚が遅くこの子は40歳の時の子である。でもなぁ、俺がおじいさんに見えるか! おばはん、なにぬかしとんや!どうやら、じいちゃんが孫を抱いているように思ったのであろうか……。



 これらを総括してみると、どうやら今年もろくな年ではないようだ。まあとことん不幸なことはないかもしれないがそれは雪道での出来事が暗示しているのであろう。事故を起こす直前には、救いの手がさしのべられるのかも知れない。(まあ、そう解釈しておこう)


 ただ、渓流釣りには気をつけなくっちゃね。なんせクマなんかに出くわしたら、命がけだから。去年は足の怪我がもとで、渓流釣りがほとんどできなくて、今年はそのぶん行きまくろうと思ってたけど、注意が必要なようだ。


 そして何より……。吉岡美穂ちゃんがコマーシャルで、「かけてミホ!」と言っているのをためしてみようかな?リ○ップの効き目もないようだし……。

 



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