夏休み家族サービス

(それぞれ大満足のキャンプでした。)

(2003  8/1〜8/3)




  嫌になるほど長い梅雨が明けたと思った途端、これまた嫌になるほどの猛暑である。 なんでこうも極端なのかどうも日本の気候は適度というものを知らないようである。そのうえ、家では3匹の子豚どもが夏休みということで暇をもてあましている。日頃はひとりで釣りやツーリングを楽しんでいる罪滅ぼしと、今後の自分1人での遊びを、イヤミを言われることなくスムーズに実行できるように、家族サービスのキャンプを行うことにした。


 行き先は福井県大野市の麻那姫湖青少年旅行村のキャンプ場である。 そもそもなぜここにしたかというのは、決して自分が普段渓流釣りをしているフィールドのすぐ近くだから、というわけではない。 福井県の勝山市には、『福井県立恐竜博物館』があり、かねてから恐竜キチガイの息子がどうしても連れてってくれとやかましいので、やむをえず、福井に決めたのである。あくまでも息子の意見を尊重したのである。あくまでも・・・・。と、ことさらに強調するあたりに、かえってやましいものが感じられるのだが・・・。 まあもしものとき用に、渓流釣り道具一式は車のトランクにしのばせておいた・・・。あくまでも「もしものとき」用である。(シツコイなあ…。)



 順調に名神・北陸自動車道を走る。私にとっては慣れた道なのだが、やはり子供達には長かったようで、ぐずったり退屈したりしていたが、しばらくするとどれもがぐっすりと寝込んでしまった。福井インターで降りて、越前大野をめざす。


 越前大野は小京都として有名なところである。 かつて武将金森長近が築城にともない、京都にならって作った町とされる。まずは有名な七間通りに行く。ここは400年の歴史を持つ朝市が開かれるところらしいが、行ったのは日中さなかで、もちろん朝市は行われてはいなかった。だが酒蔵や味噌屋など、風情のある町並みが残されていた。次に大野城の天守閣まで登る。現在の天守閣は昭和の時代に再建されたものだが、その登り道はブナなどの大木がたくさん見られ、しっとりとした落ち着いた城下町だったんだなあと思われる。中は資料が展示されていた。そして名水100選にも選ばれている『御清水(おしょうず)』に立ち寄る。かつては殿様専用の水だったそうである。真夏の日中にもかかわらず、こんこんと冷たい水があふれ、その水で充分に喉を潤した。

越前大野城 名水100選【御清水】 麻那姫湖青少年旅行村



 さて、4時までにキャンプ場に入れということなので、時間までには食材を買い込んでキャンプ場に到着する。かつては村落があったらしいが、ある水害を機会に村落皆が移り住み、その跡地が整備されてキャンプ場になったとのことである。広大な敷地には全面に芝生がはりめぐらされ、その敷地内を九頭竜川の支流である真名川が流れ、なかなかいい感じである。今回は無精してバンガローを借りていたので、雨の心配はないし、設営の手間もない。さっそく食事の準備に取りかかる。といってもこれもまた無精なもので、メニューは焼きそばである。よくアウトドアクッキングの本には「一体ここはどこ?」と言いたくなるような凝った料理が紹介されている。私からすれば、なんて馬鹿げたことだと思ってしまう。というのも、そもそも外で食べるだけでおいしいのに、わざわざ手間ひまかけて調理するのは、無駄以外の何者でもないと思ってしまうのである。 そんなことにかける時間があるのなら、もっと別のことに使いたいと思っている。よって単純きわまりないヤキソバである。実際、子供達にとっては、大好きなメニューのひとつである。


 ということで食事までにはまだまだたっぷり時間があるので、川で遊ぶことにする。子供達の今回の一番の楽しみはこれである。川の水は冷たいが、とっても美しい。さっそく水着に着替えて、ジャブジャブと入っていく。オタマジャクシをみつけたり、お互い水を掛け合ったりしてはしゃぎまわっている。 私はといえば、こんな流れを前に水遊びをするほど呑気ではない。手早く竿に仕掛けをセットして、ポイントとおぼしきところを探ってみた。 カツンとしたあたりにあわせると、なんといきなり大本命の岩魚である。それも24センチ級の食べ頃サイズである。 こうなってしまったら子供どころではない。勝手に水遊びをさせておいて、釣りに専念する。源流釣りとちがって川幅のある本流である。足場もよく竿も充分に振れる 。ただうちの子供にはここより上流には行くなと、かたく禁じているのだが、よそのガキンチョどもが上流で遊ぼうとしている。 折角の釣り場を荒らされてはたまらないので、「お〜いボクたち、そっちにはさっき、すっごく大きなヘビがいたよ。行ったら恐いよ〜。」と脅しておく。そして我が釣り場を確保する。結果的に今回のキャンプでは5本の岩魚が釣れ、晩酌の肴となった。まず、私は大満足である。


イワナ…肴になりました。 今回のお宿 【巣原】


 夕食後、娘と虫取りに出かける。この日は金曜日だったので、この広大な敷地に泊まっているのはわずか3組しかいない。そのうえ子供連れは我が家だけである。電灯の下を片っ端から見て歩く。そしたらいるわいるわ…。さすがにノコギリクワガやミヤマクワガタは少ないが、カブトムシやアカアシクワガタやコクワガタなどは、しまいには、もうそのまま逃がしてやろうと5歳の娘が言い出すほど、あふれかえっているのだ。なんと自然が豊かであることか・・・。 小さな虫かごが、あっと言う間に、虫がひしめき合う状態になってしまった。娘は大喜びである。


確かに30年ほど前に、滋賀県の山奥に育ったこの私でさえ、こんなにおいしい目を経験したことはないぐらいだから、娘にとって、それは衝撃的な思い出になったことに違いない。ちなみにこの虫たちは、一晩中ガサゴソ動き回って、私の安眠をしっかりと妨害してくれたが・・・。



 2日目は今回の最大の目的地、福井県立恐竜博物館に行く。 恐竜キチガイの息子にとっては、夢にまで見た場所である。さすがに巨大な設備で、立派な展示がされてあった。息子などはもう家族連れで来ていることを忘れてしまっているかのようで、もうどこへ行ったのかさっぱりわからない。まあ彼なりに存分に満足してくれたら、それで十分なので、好き放題にさせる。それにしても恐竜というのはでっかいもんですなぁ…。もし人類の祖先が恐竜と同じ時期に地球上に存在していたら、人類は絶滅してたんじゃないかなあと思ってしまう。 また、なぜ恐竜は絶滅してしまったのかなど、まだまだ謎に包まれた部分も数多い。やはりロマンを感じてしまいますなぁ……。息子のせいにしながらも、私も十分楽しんでいた。


福井県立恐竜博物館入り口 恐竜全身骨格
恐い顔〜! 正面のタイル張り恐竜


 その後、九頭竜川のある支流の源流部へとドライブする。もし時間があればそこにある温泉に入れてもらうつもりだったのだが、生憎その入浴時間が過ぎていたのでやめにした。ただ、そのあたりはよく岩魚釣りにくるところなので、一度ヨメさんに紹介したかったのである。延々と山道を登り詰め、あるところは絶壁沿い、またあるところは崖崩れ・・・といった山道を走っていったのだが、どうも逆効果だったようだ・・・・・。


 私の意図としては、「こんなところまでやってきて釣ってきたイワナは、とっても有り難いものだ。」ということを感じてもらうつもりだったのだが、どうもヨメさんは、「こんなに危なっかしいところまでやってきて、もしものことがあったらどうするの?」と感じたようだった。これは一見私のことを心配してくれているかのように見えるが、実のところはそうではなく、「もしものことがあったら、私が困る」というのが本音のところと見受けられた……。 次回の釣行時には、多少の波風を覚悟しなければならないだろうなぁ……。

この日もキャンプ場に戻ってからは、川遊びと虫取りに専念する。




 さて、2日目の夜のことである。 これまでのところ、長男は恐竜博物館娘は虫取り次男は川遊び、そしてはイワナ釣りと、それぞれ自分のしたいことを十分やってきたので、全く不満はない。ただヨメさんだけが、若干物足りなさそうな顔をしている。そもそもキャンプというものがあまり好きではない。豪華な温泉旅館での、据え膳下げ膳が好みなのである。まあ、だれでもそうだけどね。そこでふと、世界遺産の合掌村によってから帰る? とヨメさんに尋ねたところ、突然と目が輝きだしたのである。 ヨメさんは、以前から古い町並みが好きで、いつか行きたいと言っていたのでふと思いついたのであるが、言ってしまってからしまったと思ったが、時既に遅しである。かつて愛車CD90で訪れた時、あまりの遠さにくたびれ果ててしまったのを思い出したからである。


 翌朝、夜明け頃にはもうヨメさんがゴソゴソと動き出している。 普段なら目覚まし時計がジャンジャンなっても、そしらぬ顔でグーグー寝ているのであるが、今日に限って早朝から起き出して、片づけを始めているのである。 聞いてみると合掌村に行けることが嬉しくて、思わず目が覚めてしまったということである。俺の弁当詰める日も
これぐらい早く起きてこいっちゅうんや! と口では言えず、心の中でつぶやく……。


 子供を起こし、早々に撤収をして白川郷を目指す。まずは九頭竜湖畔を通り過ぎ、油坂峠を越え白鳥にでる。その後蛭ヶ野高原を越えて御母衣ダム荘川桜を見て、世界遺産白川郷荻町につく。ちょうど日中の暑いさなかで、子供達も少々へばり気味だったが、ひとり目を爛々と輝かせて、ヨメさんは熱心に見入っている。 村全体をひととおり見て回ってから、次は五箇山へ行こうと言いだした。確かこの岐阜県の白川郷と、富山県の五箇山をあわせて世界遺産として登録されてはいるが、そこはもう越中富山だからなぁ・・・。 ふと頭の中で、帰りの走行距離を計算してしまう・・・。 でも嫁さんとしては、五箇山の方が平家の落人伝説や、こきりこなどの民謡の地で、そちらの方がより魅力があるということである。というわけで、五箇山の岩瀬家、菅沼集落、相倉集落を訪ねる。たしかに白川郷が観光地化されているのに対し、五箇山の方はしっとりとした落ち着きがあり、生活感の感じられるものであった。


白川郷 (明善寺) 白川郷 城山展望台より


 この時点でもう夕方である。ざっと地図上で見たところ380キロメートルありそうである。途中で渋滞に見舞われたけど、もう今さら少々のことは同じである。私は完全に車を操作する機械と化して、ひたすら夜の高速道路をとばす・・・・。帰りの車の中は、私以外みんな、熟睡・爆睡していた・・・・・。



 

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