確定申告




 昨年のちょうど今頃、今のマンションに引っ越した。その際、多額の(といっても世間の相場からいえばたいした額ではないのだが、我が家にとっては莫大な借金である。)ローンを抱えることになった。おかげで定年近くまでずっと返済しなければならなくなってしまい、そのためには定年まで働かざるを得なくなってしまった。50歳になれば退職し、その後は悠々自適に『晴耕雨読』ではなく、『雨読』の毎日を送る予定だったのに・・・・。わずか100平米ほどのコンクリートの箱のために、せっせと働き、そしてこつこつ返していく・・・。なんか虚しい人生やなあ。まあ、そのうち宝くじでもポンと当てて、一気に人生を逆転させてやろうかな? なんてことを思いながら、生まれて初めての確定申告なるものに出かけた。

 たまたま今日は昼から空いていて、チャンスと思い1時頃にもろもろの書類をそろえて、会場に出向いた。ところが平日なのにたくさんの人が机に向かい、電卓をたたきながら、なにやら数字を書き込んでいる。そして担当の人が何人か、あちこちで質問を受けながら、うろうろしている。横柄な人、なんかややこしそうな人、全く何もわからず途方に暮れている人・・・。さまざまな人がいる中で、自分も机に向かい、担当の人の手が空くのを待った。
   
 やっとタイミングを見計らい、どのような手順で記入したらよいのか尋ねてみた。その人は慣れた感じで、てきぱきと教えてくれて、思ったよりスムーズにことが運び、無事提出してきた。結果として、かなりの金額が返ってくるということであった。



  家路につきながら考えていたことではあるが、どこか腑に落ちない気がしないでもなかった。一度申告しておくと、継続されて15年間控除されるということだが、なるほどそれはうれしいことには違いない。でもこれを申告しなかったらそのままで、何も返っては来ないらしい。確かに不動産購入など、人生にそうたびたびは無いことだから、これを邪魔くさい、といってほったらかす人はそうもいないだろうが、医療控除などは年間に10万円を超えたら申告できるとのことなのだが、普通の家庭で、そこまできっちり記録して領収書等を保管している家は、いったいどれほどあるだろうか? 

 そもそもこの制度では、言いにいってこそ初めて応じてくれる、ということになり、それはちょっとおかしいんじゃないかな? 言わなかったらそのまま、払いすぎてたカネをネコババするのか、と言ったら言い過ぎか? サラリーマンは1円の税金もごまかすことができず、言われたままに引き去られている。
 そして、そこまでわかっているのなら、病院でいくら使ったかもわかるんじゃないの? それなら正直に、向こうから返してくれたらいいのに・・・。なんて考えるのは、無知だからこそかもしれないが、一般の人間の知識や認識はその程度のものである。




  それより重要なのは、このカネの使い道である。職場における賃金確定闘争より厳しい、我が家の小遣い賃上げ闘争は、毎年、労働者側の敗北に終わっている。資本家の鬼嫁にはどうあがいても勝ち目は無い。おまけに数は力なり、という鉄則も我が家では圧倒的に嫁側の数が多く、父親である私一人が、文字通り孤軍奮闘してあえなく敗北する・・・。
 
 申告からの帰り道、愛車のCD90で走りながら作戦を練っていたが、どうも良い考えが浮かばない。 誰かいい方法をご存じの方は是非お知らせくださいね。何とか新しいパソコンに変える方法を・・・。

                                                     (2001年2月28日)

 


 


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