ETC高速1000円の恩恵 4

ついに達成! 九州の旅
(宇佐・湯布院・高千穂・くじゅう・阿蘇・桜島・指宿・・・・)




 民主党の政策によると、高速無料化(実質値上がりを無料というあたりが信じられないが)に伴い、ETC1000円の恩恵が5月いっぱいまでになってしまう・・・・ということで、ついに最終目的を達成するべく5月1日の夜、我が家を後にした。最終目的というのは九州・桜島への旅である。我が家にとって一番恩恵があるのは、やはり最果ての地「鹿児島」であろう。こういった政策は今後2度とあり得ないと思うから、このGWがラストチャンスである。意を決して出発した。

 中国道を順調にとばす。今夜の宿はかつて山口旅行の時に利用した美東サービスエリアである。ここは24時間営業で、かなり多くの品揃えがされてあり、快適に過ごせるはずであった・・・・。というのは深夜1時を過ぎているのに全く駐車する場所もないほどの混雑ぶりである。やむを得ず次の伊佐パーキングで夜を明かす。といってもここも大渋滞で、たまたま運良く停められたので、ここを今夜の宿にした。だが一晩中ひっきりなしに車が出入りしており、安眠とはほど遠いものであった。

 翌朝さらに西へ向かい、関門海峡で朝日を拝みながら、ついに海を渡って九州へ上陸する。本当は壇ノ浦パーキングあたりで休憩するはずだったが、早朝にもかかわらずここも大渋滞。GWの渋滞の凄まじさをまざまざと見せつけられる。今回の旅はいったいどうなるのだろう。暗雲が少しばかり脳裏をかすめる・・・・。九州自動車道から東九州自動車道に乗り換え、終点で降りた。ジャーン、1000円! ついに1000円で九州までやってきたもんね!そこから下道で宇佐神宮へ向かう。まずは九州の地の神様にご挨拶である。途中、椎田道路なるものを通ったが、なんとETCカードを自動料金支払機に差し込むといった馬鹿げたシステムの道を通る。わざわざ停まるぐらいならETC支払いにしなくてもいいのに・・・。理解に苦しむ。そして道の駅「おこしかけ」で休息する。ここにもかなり車中泊の連中がいて、駐車場は満杯だった。朝早くから営業していた屋台村でうどんを食べる。朝からうどんというのもなかなかいいもんだ。そして宇佐神宮へ。

 全国の八幡神社の総本家であるゆえ、それはもう立派な厳かなお社だった。まずはここの神様にご挨拶しないとね。折しも特別拝観中で、500円支払えば中まで入ることができた。やはり本州とは違った様式で、M字型の屋根は特徴的である。

    
宇佐神宮 鳥居 宇佐神宮 本殿 特別開放 呉橋



 そして神様に挨拶したら、次は自らの身を清めようと、次の目的地に向かう。やはり本州の垢と汚れはきれいさっぱり落とさねばならない。目指したところは湯布院である。あらかじめ下調べをしておいたのだが、この湯布院の中でも珍しいコバルトブルーのお湯を源泉掛け流しにしている「庄屋の館」へ向かう。ここはたくさんの離れが並び、宿泊ならば屋敷一軒を借り切るような感じになるのだろう。かなり高そうな雰囲気である。その一番奥に巨大な露天風呂があった。噂通り青い湯がなみなみと注がれてある。手前半分には屋根があり、むこう側には雲一つない青空が望まれ、雄大な由布岳の姿が見えた。いやあ、快適快適・・・。そして真っ白な析出物が砂丘の風紋のように結晶化していた。今まであちこち温泉を巡り歩いたが、おそらく最高と言っていいほどのレベルである。入浴後の足や肩の軽さといい、いつまでも残るぽかぽか感といい、そこでゆでられた温泉卵の味といい、これに勝るものはなかなか見あたらない。最高であった。

耶馬渓 コバルトブルーの湯 真っ白な結晶



 その後、県道11号線、いわゆる「やまなみハイウェイ」を満喫する。九重(久住)というのはいったい何なんだ〜。壮大とか雄大とか、そんな月並みなありふれた言葉では表現しきれない。北海道の雄大さはそれはそれで素晴らしいが、それとはまた違った魅力がある。やはり来て良かった。実はおよそ30年前、大学4年生の頃、当時愛車のGPZ750というバイクを駆って、ついこの近くまで来たことがあるのだが、就職活動の関係もあって日程が調整できず、断念して帰ったことがあった。そのうえ、そのときの旅はすべて雨にたたられ、九州にはいい思い出がない。今回はそれらをすべて払拭できるほどの感激があった。

 今夜のお宿は五ヶ瀬キャンプ村である。宮崎と熊本の県境に位置した山奥であるが、非常に良心的な設定で、テントを張るだけなら530円、ミニログハウスでも2100円である。それ以外は一切費用はいらない。テントは持ってはいたが、子供達の要望もあってミニログハウスを借りる。敷地に余裕があったので、タープ代わりにテントも張った。子供達は大喜びである。今回は私と長男と次男の男ばかり3人組である。村に一件しかないスーパーで、寿司や焼き鳥など調理されたものを買ってきて、広げるだけで、「はい!食事。」である。せいぜいお湯を沸かすぐらいで、のんびりしたお手軽キャンプである。いやぁ、ビールが旨い! 長距離の移動だったので、ほぼ日没とともに就寝する・・・。おやすみ!

やまなみハイウェイ 五ヶ瀬キャンプ村



 翌朝、夜明けとともに起き出して、阿蘇の外輪山にかかる雲海を見る。そういえばこの五ヶ瀬というのは「雲海」とい焼酎の会社が有るところだった。これも何かの縁かもしれない。これからは雲海を飲むことにしよう。(明日はやっぱり薩摩白波にしようとか、霧島にしようとか言ってるかもしれない。要するに何でもいいのである。
 手早く片付けて、今日も朝の一発目は聖地を訪れることにする。目的地は高千穂峡である。天孫降臨の場所としてあまりにも有名すぎるところで、ガイドマップなどにもしょちゅう出てくる。そこを朝の新鮮な気分の時に訪れようとした。ところがなんと、まだまだ朝早いつもりでいたのだが、駐車場はすでに満杯で、臨時駐車場へまわされた。少々歩かなければならないが、まあ仕方がない。考えようによっては、朝のこの時点でこんなに人が多いのだから、グズグズしていたら行きたいところも行かれなくなる。朝早く出てまだ良かったのかもしれない。

 さすがに聖地ですねぇ・・・。やはりポスターやテレビで見るのとは迫力が違うね。私の拙い文章で表現するよりも、とくと画像をご覧あれ。

高千穂峡@ 高千穂峡A 高千穂峡B
高千穂神社 高千穂神社の巨木 牛達・・・・



 そして阿蘇山へ向かう。阿蘇山の噴火口まで行くつもりだったが、火口手前が大渋滞で進むに進まれない。まあ阿蘇山はぐるっとドライブだけにしておこうと思った矢先、突然噴火した。「ドクロベエだ〜!」と小学生の次男が叫んだが、ほんとヤッターマンの最後の爆発そのものだった。あれはマンガだからと思っていたが、実際あんな感じで爆発するとはねぇ・・・。そして熊本インターまで走り、そこから一気に桜島を目指す。

 国分インターで降りてしばらく行くと、突如、桜島が雄大な姿を現した。ついにここまで来てしまったんだなあと感慨深い気分に浸る。道ばたにはこのあたりの名物らしく、ビワがたくさん売られていた。桜島のよく見えるところで車を止め、ビワを買い込む。早速かぶりつくが、旨い! 高校生の長男が一人でむしゃむしゃとおよそ10個入りの1パックをすべて食ってしまった。土産にと6パックほど買い込んだのでまあいいか・・・。そしてそのとき改めて気づいたのだが、下は黒い砂が一面に道路を覆っている。これが有名な桜島の火山灰であった。ビワを売ってたおばちゃんによると、これで雨でも降られたら最悪で、車も何もかもドロドロになるよ、とのことであった。今年は異様に爆発回数が多いらしい。ペットボトルに灰を詰めて持ち帰ることにする。

 溶岩の道を通り、桜島を右に見ながらフェリー乗り場へと向かう。半分予想していたが、やはりフェリー乗り場に向かう車が非常に多く、べったりと渋滞してしまった。まあこれもGWの思い出である。車内でテレビを見ながらのんびり過ごす。

 そして船に乗って甲板から桜島を眺めていたら、またまた目の前で爆発した。またまたどくろべぇである。船から望む桜島が噴火・・・・。いやぁ、いいものを見せてもらいました。鹿児島に着いて、そのまま指宿をめざす。今夜のお宿は指宿の旅館「川久」である。

阿蘇山の噴火 桜島の溶岩道路 桜島の噴火


 今回の旅ではここだけ宿を確保していた。一番遠いところを予約しておけば、あまりの遠さに気持ちが折れそうになったとしても、きっと頑張れるだろうということで確保しておいた。小さな宿で料金も安い。でも畳の上で手足を伸ばして寝られるだけで十分である。と思っていたのだが、いい意味で予想に反していた。非常に温かいもてなしなのである。もちろん贅沢なものではないが、心のこもった対応で料理もおいしかった。僕ら3人にということで家族風呂を用意してくださったのだが、広々とした檜風呂で、何より源泉掛け流しであった。とっても気持ちがいい。そのうえ夕食で出会わせた他のお客さんが、男同士の親子3人連れというのがなんともいい雰囲気だということで、写真を撮ってくださった。そして後日、わざわざ送っていただいたのである。まだまだこのような人情豊かな旅もあるんだなあ・・・・。ビールをたっぷり飲んで爆睡する。

 翌朝、指宿にきたらここに行くっきゃないという「砂蒸し風呂」に行く。8時半の開館のかなり前から行列ができている。私達が並んだときには、すでにかなりの列ができていたが、私達が並んだ後にも、みるみるうちに列が長くなっていく・・・。
 まず受付をしてからすっぽんぽんになって浴衣を着る。そして順番待ちである。順番が回ってきて、砂に埋めてもらう。なんか墓穴に入れられたような気分である。首だけ出してじっとしているのだけだが、みるみるうちに体中から汗が噴き出してくるのがわかる。ふつうの温泉の4倍以上の効能が科学的に証明されているらしいが、そりゃこんなに老廃物を放り出せば体にいいはずだ。およそ10分の生き埋めだが、たっぷり汗を流してその後すべてを脱ぎ捨て温泉へ。その温泉がまた古代の水を使っているとのことで、これまた気持ちがいい。十分リフレッシュさせていただいた。

 その後、今回の旅の最後のポイントとなる篤姫の生誕地に行く。駐車場には地元のボランティアが観光ガイドをしてくれて、詳しく説明してもらいながら辺りを散策した。現在跡地は小学校になっており、石垣や井戸、当時使われていた手水鉢など、聞かなかったら見過ごしてしまうところを詳しく説明してくださった。おまけにビワや郷土料理もいただいた。九州って温かいね。

旅館 「川久」 砂むし会館「砂楽」 篤姫ゆかりの地@
篤姫ゆかりの地A 篤姫ゆかりの地B 篤姫ゆかりの地C



 さて帰路である。家までおよそ900キロ。ナビの到着予定時刻は日付が変わっている・・・・。まあ覚悟の上ではあるが、何とかなるだろう。「さあ、行くで〜〜〜!」と気合いを入れて鹿児島インターをくぐる。とりあえず順調に走るが、福岡で28キロの渋滞とか、どこそこで事故とかいった情報が入ってくる。熊本までは順調に行ったものの、ついに福岡で渋滞に捕まってしまった。とろとろ走るのではなく、完全に停車・・・。そのような事態が延々と続く。そのうちあちこちの渋滞がつながって、およそ50キロの渋滞に飲み込まれてしまった。サービスエリアはどこもごった返している。みんな給油のために立ち寄っているようだ。なんとか九州さえ脱出できれば・・・とそんな感覚であった。

 ようやく九州を脱出することができたが、考えてみればまだ全行程の半分も走っていない。それどころか山口県内でもサービスエリアを先頭に大渋滞である。美東サービスエリアで給油しなければ次までもつかどうか・・・。ごったがえしているサービスエリアに何とか潜り込んだが、いったん入ってしまえば今度は給油の列には並べない。急遽予定を変更して山陽道に切り替えて、次のサービスエリアまで走り、やっとの事でガソリンを補給することができた。そこでも1時間ほど並んだが・・・・。

 そんなこんなで、途中仮眠をとったりはしたが、午前4時半、やっとのことで我が家に帰り着いた。三田西インターを出るとき、料金として表示された「1000円!」は輝いて見えた・・・・。さて、今回の旅はいったい何泊の旅だったのだろうか?車中泊や徹夜の運転があるから、どう数えたらいいのだろうか・・・・? 

 実は、帰り着いたこの日は朝から用事があったので、そのまま現地に直行したが、仕事にならなかったのは言うまでもない。
                                                                    (2010/5/23) 

 



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