今年の夏の史跡めぐり

岩清水八幡宮・伏見稲荷大社・安土城跡


 @ 石清水八幡宮

 徒然草52段に次のようなものがある。

 仁和寺にいたある坊さんが、歳をとるまで一度も石清水八幡宮にお参りしたことがないのを残念に思っていたが、あるときついに思い立って一人で参拝した。麓の極楽寺高良神社に参り、これで全部だと思って、満足して帰っていった。帰った後、皆にこう言った。

 「ずーっと思てたことを、ついにかなえたで。いやぁ、八幡さんはほんまええとこやった。わしゃ、感動したわい。ところでみんな他のもんはそのあと山に登っていきよったんやけど、なんかあるんやろか? ワシも気になったんやけど、八幡さんにお参りすることが目的やから、わしゃ行かんかったんや。・・・・・」

このあと、作者の兼好法師は一言、こう言う。「どんな小さなことでも、案内者(指導者)は欲しいものである。」と。

 つまりこの坊さんは、ここが石清水八幡宮だと自分で勝手に決めつけて満足してしまい、その本宮となるところへは結局行かずじまいだったのである。


 この話は高校の古典の教科書にもよく出てくるが、実は私自身もいまだかつて行ったことはない。ということで行ってみることにした。比叡山が都の鬼門除けであるのに対し、石清水八幡宮は裏鬼門に鎮座し、都を禍から守ってくれているそうである。

参道。もうここに来るだけで空気が違っていた。

本殿。 門からは斜めを向いている。

信長が寄進したという塀。防火設備らしい。

校倉造りの建物

ここが岩清水の由来。今も湧き出ている。

僧が勘違いをした高良社




A 伏見稲荷大社

 石清水八幡宮参拝の後、伏見稲荷大社へ足を伸ばす。実はここも私は行ったことがない。かなり京都の中心部に近いところだから交通量は多かったが、スムーズに駐車場に止めることが出来た。そして散策する。さすが京都、国際色豊かである。あちこちから外国語が聞こえてくる。そして千本鳥居を散策する。

 噂には聞いてはいたが、あまりの圧巻に度肝を抜かれる。実際は千本どころか数千本の鳥居がぎっしりと並び、不気味なまでの異様な雰囲気を感じる。夜中に一人では絶対に来たくないところである。そのうちあちこちから聞こえて来た外国語が・・・、というか日本語がさっぱり聞こえてこなくなった。なぜか行き交う人、追い抜いていく人、すべてが外国人なのである。日本語を喋る私の家族の会話のほうが、かえって違和感を感じる。お稲荷さんだから、ひょっとしたらに化かされたのではないかと思うほど、不思議な感覚である。だからたまに出会う日本人に、妙な親近感を覚えた。


 後で知ったことだが、聞くところによると京都の観光地の中で、現在外国人の人気ナンバーワンがこの伏見稲荷大社だそうである。私にとってはちょっと意外な感じがした。あくまで私の中の勝手な序列では、伏見稲荷はたしかに有名には違いないが、決してナンバーワンではない。だが外国人にとっては、いかにもこれが日本!と感じるらしい。へぇ、そんなもんかねぇ・・・。また聞くところによると、この風景は、他の何にも例えようもない此処だけの独自の世界だということである。だから惹かれるそうだ。うん、これは納得できる。独自の世界を醸し出す参道を、延々と巡った。

守り神のキツネさん

いよいよ鳥居の入り口

異次元空間(?)へ突入

多くの外国人観光客と。


澄み切った青空に映える朱色の鳥居



B 安土城跡

 今年の大河ドラマは「軍師官兵衛」である。地元兵庫県では、あちこちのゆかりの場所が賑わっている。もちろん地元だけではない。先日ついに本能寺の変が起こり、このとき官兵衛が「殿(秀吉)のご運が開けましたぞ!」という場面は非常に印象的であり、岡田氏の素晴らしい演技であった。ということで、やはり行かずにおられないのは安土城である。ちょうど歴史好きの息子も帰省していたので、久々の家族そろっての日帰り旅行に出かけた。

登り口。 お地蔵様まで石段にされていた。

ここが秀吉の屋敷跡らしい。

いよいよ本丸へあと少し。


本丸にて。 みんな天下を取った気分(!?)


 今年の夏は、記録的な豪雨があちこちで起こり、甚大な被害が出た。国家鎮護の神さまがた、どうかお守りくださいませ。  

                                                             (2014.9.23)



 


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