若返りトレーニング?


 8月も終盤にさしかかった27日の日曜日。ちょっとした用事にかこつけて、日本海方面へドライブした。私だけの日帰り一人旅である。

 先日大学の同窓会で出た話題の一つに、『子供がもう既に独立し、夫婦2人っきりの会話のない時間がほとんどを占めるようになった。さあこれからこの先、如何に生きるべきか、それが問題だ!』という内容を語る友人が増えたが、例に漏れず、うちも長男が社会人、一番下の子が高校生ともなると、家族そろっての旅行なんてほとんど不可能になってしまった。かつて新日本海フェリーを利用して2週間を越える北海道旅行を2度もしたなんて、もう遙か彼方の思い出になってしまった。まあ子育てもそろそろ終わりかなあと実感するこの頃である。


 さてどこへ行くか。特にアテはない。行き尽くしたとは言わないが、日帰りで行動できる範囲は、ほとんど網羅している。ということで何度か行ったことはあるが、天橋立へ向かうことにする。なんせ日本三景である。何度行っても飽きることはない。京都縦貫道を順調にとばし、宮津天橋立ICへ到着する。この道を使うのは初めてだが、ほんと便利になったものだ。目的地に到着することに関してはどんどん便利になっていく。そのぶん旅情や風景などといった、経過を楽しむ喜びは激減したように思う。助手席にドキドキするような女性がいるのなら話は別だが、淡々と距離を稼ぐ。


 さて、駐車場に車を止めて、天橋立を歩くことにする。今回の目的は『若返りトレーニング』ということに設定する。年寄りの冷や水ということになりかねないが・・・(笑)。まず橋立茶屋のあさり丼で腹ごしらえをする。これはこのあたりの名物らしいが、結構美味かった。まあ大飯食らいの私としては、もう少し量がほしいところだが。まあもうちょっと食べたいと思うぐらいでやめとくことにする。なんせ『若返りトレーニング』なのだから。さて、出発することにするか。今回は片道2.6キロを歩くことにする。レンタサイクルの誘惑を振り払い、てくてく歩く。まだまだ海水浴客も大勢おり、爆音を立ててジェットスキーを楽しんでいる者もいた。天気に恵まれ、暑いものの天然の松並木の道は爽やかな風が吹き、非常に快適である。レンタサイクルに乗っている人も多く、父親と娘であろうか、いかにも楽しそうに、仲良くサイクリングを楽しんでいる親子連れもいた


 さて対岸の元伊勢籠神社へ参拝する。丹後一宮で、このあたりきってのパワースポットである。いいことがありますようにと手を合わす。そしてリフト、登山バスを使って、成相寺山門まで行く。体力作りならこれも登ればいいのだが、さすがに今の私の体力なら生きて戻れそうにもなさそうなので、こればかりは文明の利器を活用する。成相寺にはあの左甚五郎作の『真向きの龍』があり、これは撮影可だったのでカメラに収める。そして裏口から展望台へと向かったが、なんとそこには「徒歩40分」と書いてあった・・・。展望台への上り坂を40分! 一気に気持ちが萎え、もうここで戻ろうと思ったとき、どこからか『大丈夫、行きましょう。』という声が聞こえたような気がした。まるで天使のささやきのような声である。ふと我に返ったとき、全身に力が漲るのを感じた。「さあ、行くで〜!」と、一気に登り出す。日陰もなく汗は噴き出したが、思ったほどのしんどさもなく、時間も40分もかからず、展望台まで一気に20分ほどで登りつめた。ここはパノラマ展望台と呼ばれており、絶景が広がっていた。やっぱり来て良かった。さっきの天使のささやきのおかげである。お寺に天使はあり得ないが、なぜかそう感じたが、別に根拠はない。その後、股のぞき発祥の地を訪れ、同じコースを車へと戻る。

左甚五郎作 真向きの龍

パノラマ展望台より

股のぞきをする観光客




 さて、今から疲れ切った身体を労ってやることにする。まずはエネルギーを補給する。文殊堂に参拝した後、名物の「智恵の餅」を食す。なぜか並んで三軒の店が並んでいるが、お互いつぶし合いをすることもなく、共存共栄している。かなり古い歴史を持つようだが、詳しい謂われを私は知らない。適度な甘さの餡が舌に心地よく、餅が喉を滑り込んでいく。その後、「智恵の湯」で全身を癒す。洞窟風呂のような内湯と、爽快な露天風呂である。ふくらはぎと太股をしっかりともみほぐし、回復をはかる。
 

絶景! 天橋立



 さて、出発してしばらくして道の駅に立ち寄る、水分を補給して休憩していると、もう何とも耐え難い睡魔が襲ってきた。ちょっとだけ仮眠を、ということで椅子を倒して眠ることにする。だがこれがいけなかった。いつのまにやら、広い快適なベッドの上で寝てるような錯覚に落ち、気がついたときには3時間が経過していた。大河ドラマ「女城主直虎」を家でじっくり見るはずだったのだが、こりゃもう無理である。帰宅したのは、もうかなり遅い時間になっていた。やはり、「年寄りの冷や水」だったのだろうか・・・・。(この文章には若干の創作が含まれます。あしからず・・・。笑)  
                                                                                            (2017.08.27)



 

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