『オヤジ』 旅行

たまにはいいかな? こんな旅も

(2002  3/2〜3/4)




 よく「『旅』は好きだが『旅行』は嫌いだ」という人がいる。何となくわかるような気がする。でもそう考えると『旅』と『旅行』には違いがあるということになる。 同じ漢字を使うのだから、たいした違いはなさそうに思うのだが、やはりどこか違う。

 『旅行』という言葉には、見物・保養・調査などのために居所を離れてよその土地に行くこと、というようなことが私の持っている辞書には書いてあった。それに対して『旅』には、住んでいるところを離れてよその土地に行くこととあった。難しいことはわからないが、私は、特に目的を持たずに気の向くまま心まかせにさまようのが『旅』だととらえている。そして『旅行』には、どうしてもお仕着せのイメージを持ってしまう。パック旅行などが、まさにその典型だと思う。今回、そういう意味では完璧な(?) 『旅行』に行ってきた。


 
 仕事が一段落したので、職場の同僚で2泊3日の温泉旅行に行くことになった。行き先は山口県の湯田温泉と島根県の玉造温泉である。そして湯田温泉ではふぐ会席、玉造ではカニづくしの予定である。費用はこの日にむけて積み立てしてあるので、特に心配もない。今回は割り切って、徹底した『オヤジ旅行』をしようと、心に決めていた。(そんなエラそうに言うことでもないが・・・。)

 まずは新神戸から小郡まで新幹線で行く。それもひかりレールスターで本州の端まで一気に移動する。乗った途端にビールとスルメ。いきなり3本がカラになってしまった。快適ではあるがほとんどトンネルばっかりで、旅情なんてカケラもない。そして宿に着くなり、まず温泉につかる。つかったあとは、すぐに部屋の冷蔵庫をあさる。そうこうしているうちに、夕食である。ふぐづくしに舌鼓をうちながら、最初はビール、そしてその後はひれ酒をしこたま飲む。特に私の周辺には飲兵衛が集まっており、一体何本の銚子が転がったことか・・・。

 宴会の後はまた湯につかる。今度は露天風呂に行く。昔ながらの建物で情緒豊かであった。本当は酔っぱらって入るのは体に悪いそうだが、年がら年中そうしている私は、まるで気にしない。あがったあとは、この旅館の名物の女将劇場を見に行く。若女将は才色兼備な人であるが、女将はいかにも温泉街のおばちゃんといったタイプである。若女将も将来、あんなふうになるのかなあ・・・。寝る前にもう一度軽く湯につかり、安らかな眠りにつく。

    ひかりレールスター!   白狐がみつけた湯田温泉     ふぐ会席!  美味!



 翌朝、まずは朝風呂。そして朝飯からビールをいただく。コップに一杯どころか、何本も空瓶が並ぶ。チェックアウトしてからは、本日の観光、秋芳洞へ行く。定番中の定番の観光地である。おそれおおいことだが昭和天皇が『あきよしどう』『しゅうほうどう』と言ってしまい、訂正するに訂正できず、それ以来混乱が続いているとか・・・・・。  そこをタクシーで往復する。秋吉台をビール片手に散歩するが、なにぶんアルコールが入っているため、息切れがする。だが秋吉台を一周したらのどが渇いたと言って、また缶ビールを口にする者もいる。飲んだくれのおっちゃんはいやだねえ・・・・。秋芳洞に入ってからも同様に、足取りがふたしかである。

 観光後、特急「スーパーおき」で玉造温泉に向かう。この特急は特急といってもわずか2両の小さなもので、山岳地帯では、かなりゆれが激しい。また車内販売もないし、特急停車駅といっても売店もないような小さな駅である。景色を見るにしても延々と山岳地帯が続くだけで、大きな変化はない。飲むしかすることはない。途中で駅弁を買って、また飲む。

   テレビにも出た若女将         秋吉台@         秋吉台A


        秋芳洞       スーパーおき         玉造温泉



 玉造温泉に着いたら着いたで、昨日と同じパターンである。この日はカニづくしであった。 やはり和食には、日本酒があう。よくこんなに飲めるものだ。温泉につかり、たっぷり飲み食いし、おまけにこの日は夜の町に繰り出した。といってもそんなにたいしたものではなく、ねえちゃん相手に水割りを飲む程度だが・・・。(ほんまでっせ)

 最終日もまたまた朝からビールをたしなみ、松江市内を観光する。松江城の堀川遊覧船は快適である。そして特急「スーパーやくも」に乗って岡山まで行き、岡山から新幹線に乗り継ぎ、やっと神戸に着いた。もちろんこの区間も、絶えずかたわらにはビールがあった・・・。

     松江城と お堀      堀川遊覧船より       スーパーやくも


 よくもまあ、こんなに飲んでばっかりいるもんだなあと、我ながらあきれてしまう。もちろん私だけが飲んでるわけではなく、このグループの男性ほとんどと若干名の女性は、みんな似たり寄ったりである。普段は車かバイクでしか旅をしたことがない私にとって、旅行社を通したこのようなパック旅行はほとんど経験がない。 もちろん、自分がハンドルを握るから、昼間っからこんなに飲むことはまずない。 たしかに酒は大好きだが、爽快な汗をかいたあとや、充実した走りをしたあとに飲むうまさは、無い。 どちらかというと、暇つぶしや手持ちぶさたで、飲んでるだけである。電車のなかの定められた席にじっと座り、ガラス越しの景色だけを眺め、それも 「あっ、いいなあ。」と思っても一瞬にして通過し、立ち寄ることもできない。旅先での、人との出会いや触れあいを求めようとしても、周りはいつも職場で見ている、なんの面白みもない顔ばかりである。(もし職場の人がこれを見たら怒るだろうなあ) まあ、電車の旅も結構疲れるものである。(あたりまえじゃ! それだけ飲んだら!)

 ただもちろん、こんな豪華な宿に泊まることも、まず無い。いつもは雨がしのげれば、それだけで満足しているのに・・・。今回の2軒の旅館で、部屋に備え付けられてあった歯ブラシとひげそりとタオルを、他の者のぶんもごっそり持ち帰ってきた。これらは次の野宿ツーリングにきっと役立つに違いない・・・・・。 あぁーセコイ!!



 

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