扇ノ山林道ツーリング

(ヴァーチャルの世界? にて)




(2002.10.19〜20)

 もう秋である。10月も半ばを過ぎ、本格的な秋を迎えている。そして『秋晴れ』という言葉通り、爽快な日々が続いている。渓流釣りはもう禁漁期間になったが、ツーリングには絶好のシーズンである。2週間ほど前から、入念に、F氏と『扇ノ山林道ツーリング』なるものを計画していた。

 扇ノ山とは兵庫県と鳥取県の県境に位置し、南北に連なる尾根筋と広大な高原をすそ野に持ち、登山者にも人気のある山である。またその麓には「日本の滝100選」にも選ばれている『雨滝』がある。さらにそこには周回するように林道がめぐらされ、自然に触れるのには格好のコースである(らしい……。まだ行ったことはない)。いつものようにテントとナベを持って出発する。昨日は飲み会で、帰ってきたのが深夜だっただけに、目覚ましをしっかりあわせて寝床に着いた。


 朝、その目覚ましで目を覚ました(はずなのだが……)、携帯の着信音で起こされた。姫路のF氏からだったが「こっちは今、どしゃぶりや!どないする?」というものだった。外を見たところ、薄曇りではあったが全く雨は降っていない。「ウソやろ〜! 全然降っとらんで!」と言うが、どうも事実のようである。 テレビをつけて、天気予報をみると、なんと今日明日は『雨』。それも『曇りときどき雨』などという生やさしいものではなく、一言『雨』。そうこうしているうちに、天気は西から動いてくるのか、ぽつぽつと降りだし、どしゃ降りへ・・・・。やむなく中止を決断したのであった。雨が降っても関係無しに出かけていた昔とは違い、今は軟弱中年ライダーである。ということで、布団にもぐりこんで、地図とにらめっこをしていた。



 いつものように姫路セントラルパークで待ち合わせ、山崎インターを目指す。道の駅でこれまたいつものようにモーニングバイキングをいただく。意地汚いが何度も取りに行き、3杯のコーヒーとたくさんのトーストやサラダで満腹にする。その後国道29号線を北上し、鳥取県に入る。県境の峠を越えたら、そこから国道と別れ、山岳地帯に入る。途中、ゲートはあるが、それを通過して東因幡林道に入る。氷ノ山の大パノラマをみながら、ダートを走る。適度に荒れてはいるが、快適な道である。我が愛車CD90も絶好調で、非常にご機嫌な排気音を残して快走している。あたりの山々はもう赤や黄色に色づき、ところによれば絨毯を敷きつめたようなみごとさである。


 さらに進むと畑ヶ平高原である。そこを一本の林道が走っている。途中で水場を見つけた。こんこんとわき出ている清水は歯にしみ通るほど冷たい。今日のお宿はここにしよう。迷わず決定した。 テントを張り、焚き火を起こし、食事を作る。このあたりは昔、但馬の国と呼ばれており、今は但馬ビーフの産地である。聞くところによると、食肉用の和牛のルーツはこの但馬牛にあるそうである。今日はたっぷりとしいれてきている。へんに調味料を入れずに、砂糖と醤油、そしてこの澄み切った空気と但馬ビーフで、素材本来の味を大切にしたすき焼きにする。もう肌寒い季節だが、焚き火にあたりながら、すき焼きをほおばる。酒もたっぷり持ってきた。空には満天の星、トロトロと燃える焚き火を見つめながら、全く束縛のない自由な時間と最高級の牛肉に舌鼓を打つ……。これこそ至福の瞬間である・・・・・。

林道
野宿 宴会


                                                (〜の、はずが……)



 「なんや、アンタ! おるんかいな! おるんやったらいつまでも寝とらんと、ゴミ出してきてんか! 今日はいっぱいあるんや!」という鬼ヨメの声・・・。


 どうやら地図を見ながらうとうとしていたようである。「天と地」、「月とすっぽん」、「雲泥の差」・・・・。   晴れと雨では大違いであった・・・・・。


               

 




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