CD90でポタリング?


               

 


 8月ももう終わりである。今年は冷夏で異常気象だったが、残暑は厳しい。 たまたま休みがとれたので、またまたキス釣りに行くことにした。前回はおよそ3桁の釣果で、それも型ぞろいだったので、非常に気分のいい思いをしたのであるが、『2匹目の泥鰌』を求めてキス釣りに行く。

 ただ困ったことが1つあった。 8月には、子供達の夏休みと盆という、いわば年間行事予定の中でもかなりの位置づけとなる大行事がある。(なんと大げさな表現か…。)  そのため、いろいろと予想外の出費が重なるものである。ちょっと子供と外に出たら、必ずジュースやアイスをねだられるし、夏休みだからやっぱり遊びにも連れてってやらねばならない。つまり私の懐具合が非常に緊迫した状態に陥っていたのである。


 それなら家でのんびりグウタラしてればいいじゃないか、ということになるが、そうはできない遊び大好き人間である。極限の懐具合と遊びの誘惑…。この相矛盾した状況を突破するには・・・。こんなときに頼りになる味方は、やはり我が愛車『CD90』である!なんせ燃費はリッターあたり50kmだからね!


 鳥取にむけて、国道176号線を走る。9号線を経由し、養父から大屋を抜けて国道29号線の戸倉峠の手前にに出る。 普段車では通り慣れた道だが、 CD90のポジションとスピードにより、 いつもとは違った新鮮な景色が展開される。ただ、峠の手前で木材を満載したトラックに追いついてしまった。いつもの車なら遠慮もせずに軽く追い抜いていくのだが、どうもCDは上り坂が苦手である。90ccしかないのだから、当たり前といえば当たり前なのだが、抜くに抜けない。イライラしながら結局は抜けずじまいになってしまい、空気がうまいはずの兵庫と鳥取の県境では、全身に排ガスを浴びながら、ストレスを蓄積したのであった。


 峠を下ったところの若桜町で休憩する。ここはかつて若桜鬼ヶ城があったところで、戦国時代には尼子と毛利の抗争の舞台となったところである。一時は山陰のヒーロー山中鹿之介が占拠したこともあるらしい。といっても、この地域の人には大変申し訳ないのだけれども、たいしたことのない田舎町である。いつもは自販機で缶ジュースを買うため立ち止まるぐらいで、ほとんど立ち寄ることもない通過地点である。ところが今回はCDである。 車と同じ旅をするのではなく、CDの特性を活かした旅にしたいと思っていた。(これまた大げさな表現である。なんのことはない。せまっくるしいところに入り込みやすいだけである。)


 まず、若桜駅に行く。そこに至るまでは、昔ながらの町並みが残っており、結構いい感じである。途中、若桜弁財天や鬼ヶ城あとに立ち寄る。 車ならどこか駐車場に放り込んでおいて、折り畳み自転車か徒歩でぶらつきたいところである。そういえば、かつてここでテレビドラマのロケが行われたことを思い出した。 ドラマはたいしたものではなかったが、この弁天さんは静かな風情のあるところだった。その後、この辺りでは有名らしい饅頭屋や古い家屋をそのまま保存した民族資料館などを巡った。


 鳥取についてから、まずは浜村温泉近辺を散策する。貝殻節の発祥の地で、ラフカディオハーンの文章にも出てくる温泉地だが、今は往年の賑やかさはない。旅館の数も減った。かつて何度か風呂に入れてもらったことがある国民宿舎「貝がら荘」も、今は公民館に姿を変えていた。温泉街の道路は狭苦しく、車なら対向するのもやっとなのであまり立ち寄ったことはないが、今回は路地裏のすみからすみまで探検することができた。まあ、一般的には「さびれた」という言葉で表現されるのだろうが、ひなびた温泉は観光客には向かないだろうが地元に根ざした風呂屋は、それはそれで違った魅力がある。これはこれでいいのかも知れない。 町営の温泉会館でくつろいだあと、近場をうろつくことにした。

若桜の三百田家住宅 馬の山展望台
かつて吉川元春と秀吉が対峙した場所
道の駅「羽合」
最近できたばっかりらしい。



 次に三朝温泉、羽合温泉近辺を散策する。今回は普段車ではちょっと進入するのをためらうような、狭い所を中心にぶらつくことにしている。気ままに気楽にポタリング。やっぱりCDはキングオブゲタ(下駄)である。三朝の温泉の中心街を、エンジンを切って押して歩いた。かつてのナナハンならそんな気にはならなかったであろうが、CDなら自転車感覚である。1車線しかない路地なのだが、CDには充分な道である。昔ながらの散髪屋さんには、たくさんのシェービングマグがあった。また昔ながらの土産物屋も健在だった。温泉街によくあるストリップの看板もあったが、営業しているのだろうか? どうもさびれているようだったが、昼間だったのでわからなかった。営業していても入る気はないけどね(笑)。でも恐そうなオジサンが「おにいさん、いかがですか」と風俗の案内をしているところをみると、まだまだこの温泉街は元気があるようである。

 ぶらぶらと温泉街を見て歩きながら、昔小学生の頃に泊まったことのあるひなびた旅館や三朝神社を見て歩く。そして公衆浴場「ぼさつの湯」につかる。ここは駐車場が無く、その前の道が交通量の多いところなので、今まで何度か素通りしてきたところなので、一度入ってみる。CDなら玄関前に直づけである。 まあ、古い施設なので、特筆すべきことはないが、やはり玄関なのだから、一度は入ってみるのもいいだろう。


三朝神社@
本殿
三朝神社A 
豊かな自然と歴史
三朝神社B
なんと手洗水も温泉だった!



三朝温泉「ぼさつの湯」 キス…3連発!


 翌朝、キス釣りをする。ゴカイを500円分買って、投げ釣りをする。今回はおよそ50匹の釣果だった。他魚は、ヒラツメカニイイダコ…。ちっちゃいくせに、一丁前に真っ黒スミをかけやがった!
                                                           (2003.8.28)





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