京丹波の秋・・・・。

美山かやぶきの里へ

 


        


 秋である。11月ともなれば霜月と言うように非常に肌寒いはずなのだが、今年はまだまだ暖かい日が続く。今年はいろいろなことがあって、なかなかツーリングクラブ男神の活動が出来ないでいたが、本日は久々に秋空のもと、京丹波地方へツーリングに出かけた。目指すは京都府南丹市・・・・う〜ん、どうもしっくりこない。平成の大合併による新市名には、まだあまりなじめない。つまりは、かつての美山町の茅葺きの村である。


 F氏と篠山市の古市駅で待ち合わす。かつては日本六古窯のひとつ「立杭焼の里、今田(こんだ)」の表玄関として栄え、物資や人が大量に流れたところらしいが、はっきりいって今はその面影はない。今は無人駅となっており、そこにはトイレがあるというだけの理由で、今回の待ち合わせの場所にした。


 ところがなんと、待ち合わせの時間にやってきたのは、見慣れたF氏とSX200ではない。いつのまにやらF氏は単車を乗り換えており、スズキのDJEBELに乗っていた。今の今まで一言もそんなことは聞いてはいない。本人としては、会ったその日までナイショにしておいて、ビックリさせてやろうといった魂胆らしい。 なんともまあ、やってくれるじゃないの・・・・。 ということで、新しい組み合わせでの初ツーリングとなった。

篠山市の 古市駅 にて


 考えてみると今までいろいろな組み合わせでツーリングをしたものである。GSX250EとCB250RS-Zから始まり、Z400GPとVT250F、GPZ750とZ400GP、NinjaとKATANA、KATANAのT型とU型、KATANAとSX、そしてSXとあの名車(?)CD90・・・・。スーパーカブとDT50で東尋坊へ、などといった余興もあったが、いろいろな組み合わせで、F氏と日本全国をさまよったものである。だがこれからは同じようなタイプの単車であるから、お互い余分な気を遣わずにツーリングを楽しめそうである。


 篠山市から西紀を越え、三和町へ抜ける。このあたりも新市名になってはいるが、そんなことはどうでもいい。古くさいツーリングマップを見ながら綾部をこえて京丹波町へ入る。国道27号線は快適である。そして和知町の道の駅で休憩したあと、左折して美山へ向かう。由良川を見ながら、快適に走る。途中、観光バスが行く手を阻むが、難なくパスして一気に茅葺きの里へ・・・・。


 バス停の横に単車を停めて、しばし散策とする。パッと見たときの第一印象は非常にインパクトのあるもので、いきなりタイムスリップしてしまう。白川郷の合掌村同様、非常に綺麗に保存されてはいるが、どの家も生活のにおいが漂ってくるものである。住民自体はこんなに観光客が訪れたらええ迷惑かもしれないが、もしもこんな生活を送ったとしたら、のんびりとした一日が送れるだろうなあと思う。でも一日がとっても長いだろうなぁ・・・・。 「きたむら」で、三色団子(稗・米・ヨモギ)を2本喰らう。素朴な味だった。一本85円なり〜。

かやぶきの里@ かやぶきの里A


 そのまままっすぐ東へ進む。芦生の京大演習林を横目にさらに渓谷沿いの道をひた走る。今はシーズンオフなのだが、綺麗な川を見ると思わずのぞき込んでしまうのは、渓流釣り師の習慣である。


 そのうち佐々里というところで、右側の道は行き止まりという標識が出ていた。地図で確かめたところ、どうやら林道になっているようだ。たしかに標識では通行止めかもしれないが、そこはバイクの特権である。自動車では無理なところでも、単車なら快適な林道というのはよくあることである。ということで、TRとDJEBELは迷うことなく行き止まりの道へと進入する。


 なんのなんの、非常に快適である。そりゃ自動車にとっては道幅の狭いグニャグニャ道かもしれないし、バイクといっても大型のオンロードなら苦痛でしかないかもしれない。ところが我ら2人は、ゲタ以上に気負いのない軽量バイクである。ヒラヒラと舞うようにコーナーを駆け抜ける。しばらくいくと通行止めの看板が・・・・。わかったっちゅんや!とばかり、気にもとめることなく通過する。そして快適にコーナーを抜けた途端にフルブレーキ!!  何ともどでかい大木が、道全体を塞いでいるのだ。降りてよく観察したものの、いくら単車でもこれでは無理。すごすごと引き返すことになってしまった・・・・。やっぱり人の言うことには素直に耳を傾けた方がいいね・・・。引き返す途中で入ってくる車とすれ違ったので、通れないことを伝えてやったが、その車は礼を言ったものの、さらに奥へと進んでいった・・・・・。世の中には自分と同様の、素直でない奴が多いようだ(笑)。

うわ〜っ! ホンマに通行止めやった・・・。 紅葉の見頃はもう少し先のようでした。


 さて、佐々里から佐々里峠へと進路を変える。なんとなく嫌な名前である。子供の頃育ったところでは、「ささり」という言葉は「蛇をいじめたら、ささりがあるぞ!」といったように使われた。つまり「のろい」や「たたり」と同義語である。まあこんな山奥では何があってもおかしくないし、昔はさぞかし恐れられたところなのかなあ、と勝手な想像をふくらませながら、狭い道路を右へ左へ単車を寝かせて駆け抜ける。


 峠にはオッチャンの自転車軍団がいて、カセットコンロで鍋をしていた。いいねぇ、こんな趣味があんな歳になってもできるなんて・・・・。まあこちとらも人のことは言えんのかもしれんが・・・。ええオッチャンが未だにバイクに乗ってるんやもんね。


 ここから花背へ向かい、京北町へ出る。ここの役場の隣にある「ウッディ京北」で、ちょっと遅めの昼飯とする。もう2時半だった。団子2本でここまできたのだ。焼き鳥丼を注文する。歯ごたえのある地鶏を香ばしく焼き、卵黄とともにご飯の上にのせてある。あまったるく刺激的なタレの香りが食欲をそそる。あっという間に胃袋に収まってしまった。その後コーヒーでくつろぐ。いやぁ〜、至福のひとときよ・・・・。


 ここからあとは国道477号線で八木町へむかい、園部を経由して篠山へ・・・・・。 ところで今現在、国道は何号線まであるのだろうか? もう500番台を越えたのだろうか? かつて四国の439号線では、これを国道と呼ぶのはいったいどういうこっちゃ? と思ったが、この477も酷かった。これを国道と呼ぶのなら、国道に不適格な道なんて存在しないのでは、と思ってしまう。 鬱蒼とした杉林のなかの一車線道路。あるところはガードレールさえなく、路肩も弱くヒビが入っている。またあるところは非常に狭く、ここでの車の離合は完全に不可能である。対向したらどないするんやろ?

佐々里峠・・・美山町と京都市の境です。 これがホンマに国道かいな! 国道477号線


 まあそんなこんなで、集合場所の古市駅へ戻ってきた。いやぁ〜、久々のツーリング、楽しかったなあ・・・。紅葉の見頃はまだだったが、のどかな田舎を快適に走るだけで心の垢が落ちていくのがわかる。F氏も新車に乗り換えたことだし、今後のことを考えるとまた夢が広がってくる。 とりあえず次は寒さに負けず、あったかいものを食べにいく泊付きツーリングかな? 別れてからそんなことを考えながら、帰路に就いた。
                                                            (2006.11.4)

 



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