天空の城 和田山竹田城へ

 


          

 


  久々の更新である。ひょっとしたらKAOはもうバイクを降りてしまったのではないか、とか、エブリィに乗って泊まりがけで釣りに出かけては旅先で酒ばかり飲んでいるのでは、と思われている方も多かったかも知れない。たしかに今の私は寄る年波には勝てず、HP開設当初に比べて自堕落な生活にどっぷり浸かっている、と言われても仕方がないような暮らしぶりになってしまっている。その結果、病院に行くたびに「体重減らせ、運動せよ、飲むのを控えよ」とばかり言われ続けている。実は半年前に友人がバイクで亡くなり、我が愛車250TRも12年の歳月を経て、あちこちガタが来ている。そのうえもう生産終了になってしまい、あとしばらくすれば部品の供給にも支障が出てくるだろう。
 そんなこんなで、そろそろ自分もバイクは卒業かなあと思い始めていたのは確かである。若い頃は「我走る。故に我有り」と広言しており、走ることを通してそこに自分の存在意義を見いだしていたが、年齢と共に身に係累が増えて守るべきものがまとわりついてくると、なかなかそうも言ってられない。まあ誰もが遅かれ早かれ考え悩むことではあるが、そろそろ潮時かもしれない。


 そんな矢先、この盆休みの中で、なぜか15日は私だけが一人家にとり残されることになった。実はうちの2番目と3番目の子供がそれぞれ受験生で、塾のお盆特訓とやらで朝から晩まで缶詰状態である。大学生の長男はクラブ活動の強化合宿中で帰ってこない。嫁さんが仕事に出てしまえばあとは私は一人っきりである。墓参りも14日に済ましてしまった。うーん、明日はどうして過ごそうかなと考えていたとき、ふと最近はあまり出番のない250TRのことを思いついた。F氏に明日あいてるかとメールを入れたら、二つ返事でOKだった。F氏にしては珍しく積極的である。いつもはどこに連れ回されるのかとヒヤヒヤして躊躇するのだが、今回はいったいどうしたのだろう。ともかく久々に、ツーリングクラブ「男神」出陣!となった。

 姫路市のとあるコンビニで待ち合わせる。今回は久々ということもあり、ごく近場の竹田城へ行き、そして温泉に浸かることを目的とする。コースは地図を見る必要もないほど知り尽くしており、以前ならただの通過地点に過ぎないほどの目的地である。その播州と但馬を結ぶのどかな田舎道を、快適にのんびり走る。せかせか走るのは真逆の、ほんとのんびりとしたツーリングである。 

 竹田城は「日本のマチュピチュ」とか「天空の城」というキャッチフレーズによりあっというまに人を引き寄せ、さらには大河ドラマや高倉健の最後の作品のロケ地になったりして、ブームがブームを呼び寄せた城である。いまや雲海が見られる秋の早朝には、山道で渋滞が起こるほどの一大観光地である。そのため以前は山腹の駐車場まで車を乗り入れられたが、今は一般車は手前の駐車場までしか乗り入れできなくて、あとはバスの乗って登城口まで行くしかない。駐輪場に愛車TRを停めてバスに乗り、終点から歩くことにする。

駐車場からはバスで移動。150円なり。

竹田城の門



 距離にして数百メートルほどなのだが、普段はまったく運動していないオッサン二人には、まずふくらはぎがこたえる。おまけに8月の日差しの中である。情けないほどの体力低下を実感しながら、順路に従って見物する。すべて順路が示してあって、迷うことはない。そして地面には敷物が詰めてあり、歩くのにも支障がない。でも大勢の人間をさばくためにはしかたがないのかもしれないが、順路に従って見物しながら出口に向かう水族館や博物館のような感じで、ブームの前のようにのんびり自由のいつまでもぼーっとできるような雰囲気はなくなってしまった。大きなトコロテン状態である。流れに沿って押し出される、そんなイメージであった。そのうえ一番てっぺんの本丸跡は立ち入り禁止になっていた。まあ仕方がないことか・・・。そういえばこの城跡に入るのに、入場料を500円徴収された。これもブームに乗った変化である。

みごとな石垣

本丸周辺

はるか外界をのぞむ

広大な城跡

外界の風景

昔の人は偉かった。どうやって積んだのだろう・・・。

綺麗に整備されていた。

筋肉を使った後は、エネルギー補給



 じっくり見物したあとは、近くの店で但馬牛スタミナ丼のミニ蕎麦セットを食べた。疲れた体にはまずスタミナをつけなければ。但馬牛にとろろと玉子が乗った丼を一気に食らいつくす。そしてそのあとは疲れた体を癒さねば。少し走って山奥の黒川温泉に入る。
 オッサンツーリングには最適のメニューである。ところがひなびた山奥の温泉のつもりだったのだが、やはり盆休みの真っ最中、途中の渓谷には家族連れがわんさかと繰り出し、渓流は水遊びをする人々が芋洗い状態にひしめいていた。道路は路上駐車で溢れており、温泉自体も多くの人が訪れていた。

 ゆったりと温泉に浸かりながらF氏と話していたが、実はF氏は今週の月曜日に鳥取県の大山まで、ほんと久々のソロツーリングに行ってきたとのことであった。それも前日の夜にふと思いついての旅立ちとのことで、鍵掛峠をはじめ大山を周遊し、およそ400数十キロの行程を走ってきたそうである。そして帰ってきてからしみじみと、「俺、まだ走れるやん!」と実感したそうである。それを聞いて私もがーんと頭をどつかれたような気持ちになった。

 まだまだ老け込むには早すぎる。自分で勝手に限界を低く想定してしまって、まあ年齢相応なんて言い逃れをしているけれども、本当はまだまだそんなことはないのかもしれない。まだまだ夢は追い続けるものであり、限界は自分が勝手に適当なところに決め込んでしまうものなのかもしれない。うーん、昔から感じていたが、バイクで感じる風は人を元気にさせる。何となく若い頃のギラギラした自分が蘇ってくるような、そんな気がした。さっきのスタミナ丼のせいかもしれないが(笑)。
よっしゃ、「我走る。故に我有り」復活! 次はどこへ行こうか。

                                               (2015.08.17)

 



戻 る

 

トップに戻る


釣れても
釣れなくても

ツーリングクラブ
【男神】

酒 と 肴

  自転車に乗って

おっちゃんの独り言