特製 豚しゃぶ

ヘルシーでいくらでも食べられる鍋




 しゃぶしゃぶといえば、霜降りの牛肉に限ると思っていたが、諸般の事情により(つまり自分の稼ぎのせいだが・・・)それを食する回数はきわめて少なかった。私が住んでいる近くには『神戸ビーフ』『但馬牛』 『篠山牛』、『三田牛』などといった、全国的にも有名な肉牛の産地があるが、やはり旨いぶん高い


 かつて学生の頃、汚いアパートで一人暮らしをしていたときには、肉も野菜も入っていないカレーを作り、 (つまりルーを湯でといただけ)いつの日にか、ゲップのでるほど肉を食いたいと思いながら、そのカレーをかき込んでいたこともあったが、その『いつの日にか』は未だにやって来ない。


 結婚してすでに3人の子持ちになった今、それなりに収入はあるものの、子供は子供で味を知っており、やはり旨いものをたくさん食べたがるので、好きに食わせていたら我が家のエンゲル係数は途方もなく高い値になってしまう・・・・。


 そこで考えたのが我が家の特製しゃぶしゃぶである。もちろん但馬牛なんてことはありえない。かわりに豚肉を使う。でも豚肉といって馬鹿にしてはいけない。というのはちょっとした、ささやかな贅沢ではあるが、但馬牛をあつかっている肉屋で豚肉を買うのである。おそらくいい牛肉を扱っているだけに、豚肉に対してもいい加減なことはしないはずである。実際私が買い付けている店の豚肉は、値段はスーパーとそう変わらないのに、物は格段の違いがある。100グラム200円ぐらいのものを1キロ買っても2000円ほどである。これなら家族で夕食に腹一杯食べて、翌日の私の弁当箱に何グラムかが使われたら、そんなに高い出費ではあるまい。


 あと、必要なものは大根人参だけである。それぞれ1本もあれば、余るぐらいである。『たったそれだけ?』と言われそうだが、たったそれだけである。まあ食べてみてください。それで十分なはずですから。


 それも所詮無骨な男の料理なんだから、きれいに切るなんてことはありえない。使う道具は皮むきだけである。大根と人参をただひたすら薄く皮をむく要領で、スライスする。あとは鍋にだしをとり、それらと豚肉を放り込んで煮立ったら、ポン酢とごまダレでいただく。

    
 栄養学的な詳しいことは知るはずもないが、そもそも紅葉おろしがさっぱりしているのは、大根の何とかという酵素が働いているからだと聞いたことがあるが、結局材料は同じである。体にいいに決まっている。と思う。 ちなみに少々食べ過ぎても、胃にもたれるという感覚にはならない。


 この鍋をすれば、我が家の食欲旺盛な扶養家族どもは、十分満足してタンパク源を摂取し、おまけにふところにも優しいくせに、リッチな気分にひたれると、大喜びしている。


 最後に仕上げがなくては、鍋物はかっこうがつかない。といってもふつうなら、雑炊にするかうどんを入れるのが当たり前だが、見た目はやはりギトギトに油が浮いている。ちょっと雑炊にする気にはなれない。そこで考えたのが、中華そばである。これなら合うんじゃないかなと思ってやってみたら、これがバッチリの組み合わせであった。好みでネギなどを入れてください。


  必要に迫られ、工夫ゴマカシで編み出した我が家の定番メニューでした。

 



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