九頭竜川源流 釣行記2

白山登山口 打波川にて
(2001/7/5)




 今年度2回目の福井県遠征である。今回も前回と同じく、九頭竜川源流ではあるが、別の支流のの打波川に入った。この川の源流は白山の登山口となり、『刈込池』などの名所もある。またそこに行く途中には、『鳩ヶ湯』という一軒宿の温泉があり、秘湯としてたびたびテレビにも登場したことがある。また旅の達人達が編纂した本のなかにも載せられており、誰にも優しい癒しの宿として絶賛されていた。僕は泊まったことはないが・・・。山菜料理やイワナ料理がうりとのことである。

 数年前にはよくこの川を訪れたものだが、最近はぱったりと行かなくなっていた。ここは確かに奥深い山には違いないが、白山登山口という有名なところだけに、狭いながらも道路がしっかりとついていて、渓流屋にとっては、行きやすい場所である。つまりそれだけ入川しやすいところであると言える。ということはそれだけ人が多く釣りをしていて、当然、場荒れしてしまう。事実、年々乏しい釣果に終わってしまっている。 漁業組合があって、放流事業を行ってはいるものの、やはりおっつかないようである。


 だから最近はもっぱら他の川に入っていたが、そこも次第に荒れてきており、今回は久々にかつてよく訪れた川へ行ってみようということになった。さて、吉と出るか、凶とでるか・・・。

 今回は前日の昼に出発した。いつもの夜討ち朝駆けの行動パターンとは違って、余裕を持って出かける。道は順調で、ひたすら高速道路をとばす。夜中に睡魔と戦いながら走るのと違い、とっても楽である。ただ、日のあるうちに着いたら、さっそく釣ろうという魂胆なので、思わずスピードは出てしまうし、パーキングに寄る
こともなく、結局ノンストップで現地にたどり着いた。

 軽く装備をして、さっそく釣りはじめる。今回は3人で出かけたのだが、それぞれがめいめいのポイントへ行く。暗くなるまでのほんのひとときを、有効に使おうと早速竿を出す。支流のヤブ沢に入る時間はないので、道路沿いの本流で釣ったが、夕マズメの時間帯がよかったのか、わずかの時間で22センチ級を2本釣った。他の者も同様である。明日への期待がたかまる・・・・・。


 夜はいつも通り野宿。この日はきれいな月夜で、ちいさなランタンだけで充分である。軽く宴会をした後、眠ることにする。というのも、条例か何かで決まったのか、アルコールの自動販売機がなくなっていたのである。いつもの酒屋の前にも無いのである。酒屋にビールの自販機がないとは・・・。仕方がないから、手持ちのアルコールだけでの宴会である。といっても、いつもたくさん手持ちしているのだが・・・・。

 その後、いつもの通りブルーシートにくるまって眠る。次の日はできるだけ早く出発したいので、テントを張るのもじゃまくさい。慣れればどうってこともないですよ。ぐっすり眠った。


 翌朝、ふと気づくと、野宿場所にカモシカサルが訪れていた。昨日の宴会に参加していたのかな? 幸い、クマさんは不参加のようでした・・・・。早々に片づけてそれぞれの支流へ入る。

 今回僕はその本流の最源流部をアタックすることにした。かつては尺を越えるイワナも出たところである。車を飛ばし、どん詰まりの駐車場に止めてから、しばらく歩き川へ入る。最初はぽんぽんと順調に、4本キープした。でもどうやらかなり,放流物が多いようである。ひれがピンとして魚体がきれいなのは1本だけだった。まあそれでも釣れればそんなに文句はないが、ここからがいけなかった。


 全く釣れなくなってしまったのである。あたりの一つもない。ふつう、上流に釣り上っていけばいくほど、魚影は濃いはずである。それだけ人が入らないということだから。なのに上流へ行くほど釣れなくなった。そのうちになんと車の音がした。ここには林道はかつて無かったのであるが、それができている。そこを何台かの車が通っていく。嫌な予感がしたが、さらに釣り上る。『刈込池』の入り口に来たとき、びっくりした。かつては狭い山道だったのに、今は吊り橋風ではあるが立派な橋がかかり、きれいに整備されてあった。こんなに手を加えれば、そりゃイワナも棲みにくいだろうなあ、と思いつつさらに上流をめざす。あたりは全くない。更に行くと・・・・。愕然とした。ものすごく立派な大堰堤が建設中であったのだ。朝日をうけて、ピカピカ輝いていた・・・・・。


 そりゃ釣れる訳ないよね。完全にやる気が失せて、とぼとぼ駐車場までもどる。まだまだ他の者達と待ち合わせのまでの時間があるので、他の支流に入る。かつてはここもよく釣ったところだ。結果は・・・・。 全くダメ。かなり登ったところで久々に1本釣っただけだった。惨憺たる釣果であった。


 ただ、全く知られていない支流に入った者が、堰堤を8つも越えるといった苦労をしながらも、20数匹を釣った・・・・。だからこそ、より気分が悪い。釣りは腕ではなく、場所である。奴の自慢げな顔が、どうも憎らしい・・・。


野宿(シートだけでおねんね・・・。) クマ出没注意。 白山国立公園

                                                               2001/7/16



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