マル秘のポイント(?)


 どんな世界でも同じであろうが、特に釣りの世界では自分だけのマル秘のポイントは、なかなか他人には教えたくないものである。ひとえにそれは、自分だけいい目をしたいというエゴ丸出しの精神に違いないのだが、こと渓流釣りに関してはそれだけでもない。 『環境問題』『地球に優しい』なんて難しいことは知らないが、単純に『本来そこにいた魚がいなくなる』、ということだけは避けたいのである。いつまでもずっと遊びたいもんね。


 このたび、ある知り合いから「ここは穴場ですよ!」と、ある川を教えてもらった。そこは兵庫県最高峰の氷ノ山に近いところで、天然のヤマメが釣れるとのことである。もっともこのあたりでは『ひらべ』というそうだが。


 5月20日に早速その川に遠征することにした。この日は仕事の関係で、めったにない平日の休みであった。前々から気になっていたこの川を探検しようと、夜明け前からゴソゴソ起き出し愛車のCD90を駆り、目的地のその川にやってきた。

 その川は普段渓流釣りをしているような川とは全然違い、民家のすぐそばを流れる里川と言ってもよいような川である。そういう意味では釣趣に欠ける。あらゆる人工物から遮断されてこそ、渓流釣り本来の姿だと、勝手に決め込んでいるのだが、本音のところ私個人としては、渓流魚が釣れるんなら文句はない。このあたりが「節操無し釣り師」と仲間内から言われるゆえんであろう。

 釣りをする人のなかには、「自分はへらブナ釣りしかしない」とか「自分にとって釣りとはチヌ釣りのことを指す」とかいったこだわりを持つ人が多い。それに比べて私は季節ごとの旬の魚(つまり最も釣りやすくて最も食って旨い魚)を求めて釣るのだから、確かにそうかもしれない。でも楽しければそれでいいんだもんね。『奥行きは深いけど、間口も広い趣味』、それが釣りである。

 なかなか本題に入らないが、やっと入れそうである。ところが入った途端にすぐ出口である。

 釣果はアブラハヤ2匹。なんと上流で下水道工事をしていて、その濁りが入り、釣りどころではなかった・・・。下水工事で釣りができない、なんてのは渓流釣りじゃないね。大堰堤を作るための工事というのなら、ときどき出くわすけど・・・。 別の支流に入ってみたが、結局、渓流魚の顔は見られなかった。

 かくして楽しみにしていたマル秘ポイント探しは、あっけない惨憺たる結果に終わったのであった。次はどこに遠征しようかな?


 



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