接待投げ釣り…


 


 先日、子供達を連れて日本海に行った。季候も良く、絶好の行楽シーズンである。 渓流釣りもシーズンオフとなったので、のんびりと砂浜で投げ釣りをすることにした。まあ日頃は家族をほっぽらかして、釣りやツーリングを楽しんでいるので、たまには罪滅ぼしのつもりで子供達を釣りに連れて行った。

 目指すは鳥取県のとある海水浴場である。そこは車を直づけにして、ほんの数十メートル歩くだけで海である。キスもそろそろ落ちに入り、大きくなってるだろう。ということで、今回は9歳の息子と6歳の娘の接待役に徹する所存であった。


 まず2組の竿、仕掛けをセットして遠投する。エサはゴカイである。そして投げ入れたら、竿を子供に渡す。まだまだ自分で投げるのは無理なので、ここまでは私がやってやる。そのあと、子供達はリールをきりきりと巻いて、アタリを楽しむ、といった具合で釣りを始める。つまりおいしいところは全部子供に譲ってやり、いわば接待釣行である。私は2本の竿にエサをつけ、かわるがわる投げるだけである。

 
                       さあ、勝負、勝負!


 まず、娘に第1号が釣れた。そこそこの型で、天ぷらサイズのうまそうな奴である。もちろん娘は大喜びで写真を撮ってくれだの、帰ってから天ぷらにしてくれだの、文字通りキスキスしそうなほどのはしゃぎようである。しばらくして、また娘の竿に一匹のキスが釣れる。またまた大騒ぎである。なぜか兄貴の方にはアタリはない。そうこうしているうちに、兄貴はいじけだし、「どうせ僕はスーさんで、妹は浜ちゃんだ。」とブツブツ言っている。娘の方は得意満面の笑顔である。


   得意顔の娘
       3連のキスにピース!


 しばらくして、そのくさっていた兄貴にアタリがあったのである。「なんか重いよぅ。」と言ってたが、いきなり大ぶりなキスがなんと3本針に3匹食いついたのである。弱気になっていた兄貴は「どうせ錘のせいで重いんだろう」とぼやいていたが、ピチピチはねる3匹のキスを見て大喜びである。一挙に2対3で逆転である。見ると妹の方は、さながらフグのようにふくれっ面をしている。


 その後少しずつ追加して、逆転また逆転を繰り返したが、なぜか後の方は娘の独壇場となってしまい、最終的には14匹対6匹で、娘の圧倒的勝利に終わった…。そして最後の最後に、「とうさ〜ん、重いよう!」といいながら巻き上げた仕掛けには、イイダコがついていた。もちろんキス以上に大喜びである。バケツに入れて、持って帰った。

 なんとなくサマになってきた息子。
                タコ〜!



 夜、そのキスは天ぷらになって食卓に上った。自分で釣った魚を食べるというのは、子供心にもやはり感動的であるらしい。親父としても、子供の喜ぶ顔を見るのは何より嬉しいものである。みんなニコニコしながら夕餉を楽しんでいたが、娘が一言。「お父さんは一匹も釣ってないのに食べてるね。

なんじゃと〜! このドアホ! 誰のおかげで釣れたと思てんねん!!
                                                (2003.10.12釣行)




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