キス釣り・・・・のお手伝い




 今年もまたまたキス釣りにやってきた。ここ数年鳥取のこの海水浴場でキス釣りをするのは、我が家では夏休みの恒例の行事になっている。もともと私は投げ釣りが好きである。釣果は二の次としても、砂浜で思いっきり竿を振って思いっきり遠くまで錘をとばすのは、ただそれだけでも快感である。ところが昨年、本当にただそれだけしか快感を味わわせてもらえなかった。


 というのは子供が釣りに興味を持ちだしたからである。それはそれで大変喜ばしいことであるが、まだまだ自分で自分のことを、からまでできるといった年齢ではない。ということは、一から九まで準備をしてやって、一番おいしいところである十を子供に譲ってやるといったスタイルになってしまう・・・。


 つまりは仕掛けの準備をすべて整えてそして餌をつけ、思いっきり遠投してやって、そして竿立てに立てるというところまでが私の仕事である。 その後子供達はキリキリとリールを巻きながらアタリの感触を楽しみ、そして砂浜にずり上げた釣果を見てキャーキャー喜び、兄妹で釣果を競う・・・・。まあ私もたくさん子供を作ったからには、こういった裏方の役にまわるのもやむを得ないだろうと、なかば諦めの境地である。


 実は、今回もまったく同じ目に遭ってしまった・・・・・。

 早朝4時、ゴソゴソと寝床を這い出す。前日の夜に、娘から厳しく『絶対に起こしてや!』と強く言い聞かされている手前、こっそりと自分だけ抜け出して釣りを楽しめば、あとで何を言われるやらわからない。起きないことを祈りながら、そっと起こす。大人の社会においては一応このような行動をとっておけば、その後の行動は本人の自己責任である。こっちとしても『起こしたのに起きなかった。』としっかりとした理由付けができる。そのような大人の社会のズルさを利用した作戦をとったのだが、そこは身勝手の塊のような子供のことである。普段学校に行く日にはたたき起こしても起きない連中が、前夜に100回「明日はキス釣り!」と唱えたせいか、みごと一発で起きてきた。こうなったからには放っておくことはできないので、しぶしぶ連れて行くことにする。


 ゴカイを1000円分買って、いつもの海岸に繰り出す。今日は割と波が高くて、キス釣りには向かないようだ。案の定、兄貴が2匹釣っただけで、あとはサッパリである。しかたがないから場所移動をする。この日は天候も良い休日だったので、釣り人も多く繰り出している。おまけに近くの強欲釣具店(ここはかつて私を一見の客と見て、あつかましい商売をふっかけたところである。それ以来2度と行っていない。)が、いっちょまえにキス釣り大会なんぞを開催しているために、思うポイントにすでに釣り人が群れている。まったく何かにつけ、うっとうしい釣り具屋である。はやくつぶれてしまえばいいのに・・・・。 それはともかく、やっと子供向きのいいポイントを見つけたので、そこで2本の竿を出す。


 ここでは一投目から、小ぶりではあったがキスが釣れた。その後、2連・3連で、順調に釣れだした。子供達も、最初はお互いの釣った数を競っていたが、いつの間にやらやめてしまっていた。どうやら10を越えたあたりから数が数えられないらしい・・・・。「1・2・・・・たくさん!」といったところか。 まあ、お互いい〜ぱい釣れたねと平和に釣りを楽しんでいた。

まずは一匹! 私は2匹だもんね〜。
さあ、勝負、勝負! 勝ち誇ってピース!


 そのうち息子がフグを釣った。ブ〜とパンパンにふくれる姿に子供は大喜びである。次に娘がタイの赤ちゃんとヒラメの赤ちゃんを釣った。娘はこれを食べると言ってきかない。普通ならリリースなのだが、これも子供にとっては勉強になるだろう。すべてクーラーに納めてしまった。


 およそ50匹弱のキスがクーラーにおさまった頃、えさのゴカイも切れたので納竿とする。結局私はやはり、エサつけ・遠投・そして飲まれた針はずし・・・、に終始してしまった。



 夕食時、これらはすべて天ぷらとなり、家族5人の胃袋におさまった。もちろん私はそれを肴に冷たいビールをキュッとあおる。そのとき、最近ことわざに凝っている息子が一言・・・・。「働かざる者、食うべからず。」

なんじゃと〜〜〜〜!

                                           (2004・7・18)

 



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