サヨリ釣りでサヨリを釣ったが・・・・
                                        




 秋も深まり、瀬戸内ではサヨリのシーズンもぼちぼち終盤となった。ということで、姫路市東部のいつもの釣り場へ向かう。サヨリ釣りは運が良ければ束釣りも可能で、よっぽどでない限りそこそこの釣果はある釣りである。仕掛けもいたってシンプルで、延べ竿に糸と針と浮きをつけるだけで、撒き餌をしながらのんびり・・・・といったスタイルである。だから今回ものんびりと釣り場に着き、ゆったりと竿を出す。撒き餌が効くまではのんびり浮きでも眺めるとするか・・・・。 『いやぁ、釣りっていいねぇ。日頃の喧噪から解放され、仕事も忘れ、ポカポカとした小春日和に潮の香りを嗅ぎながら、の〜んびり・・・・。おっ、引いたぞ、結構引くねぇ・・・。な〜んだ、フグか、それにしてもでっかいフグやなぁ・・・。』といった具合に至福のひとときを過ごす。


おっ、また引いたぞ。いいアタリやなあ、またさっきのでっかいフグかな? なんて気楽に考えてた瞬間、ギラッときらめいたのは紛れもないチヌ! それも35センチは優に超える、ひょっとしたら40センチオーバーか!  思わず口から心臓が飛び出しそうになった瞬間、今まで経験したことのないような強烈な衝撃が走り、一瞬にして竿先がひったくられた。 そしてほぼ同時に、竿が虚しく空を切った・・・・・。


 そういえばこの延べ竿はサヨリ釣り用に買ったもので、1000円台の安物である。糸もこの前の渓流釣りで使った物をそのまま使いまわした。浮きも3個100円の、ただのピンポン浮きである・・・。なんとまあ、よりによってこんな仕掛けにチヌが食いついたのだ。相手は手のひらサイズなんてものではなくて、れっきとしたチヌである! この勝負はまるで峠でスーパーカブがナナハンに挑むようなもの(なんちゅう古い例えや!)、はなから勝ち目がないのはわかってはいるが、それにしても悔しい!まさかこんなんが居るなんて想像もしてなかったし、千載一遇のチャンスだったのに・・・・。 こんなに、いともあっけなく切られてしまうとは! 

                              


 そろそろ撒き餌が効いてきたのか、サヨリがポツポツ釣れ始めた。だがなんともまあ、アホクサ、というかスカみたい・・・。いかにも関西風の表現であるが、まさにそんな気持ちだった。魚種に貴賤はないかもしれないし、今日はサヨリ釣りに来ているのだから、本命はサヨリでチヌは外道である。サヨリが釣れて満足すべきところなのだが、 う〜ん、だが悔しい・・・。あれが僕の磯竿で、それ相応の仕掛けで、なおかつタモを用意していれば、あの巨チヌは僕の手中に収まってたかもしれない・・・・。あ〜〜〜っぐへぇ〜〜んぐ〜〜・・・・。(声にならないうめき声・・・・。)  私はまだまだ本物の釣り師にはほど遠いし、おそらく一生なれないだろうなあ・・・・。


 サヨリは一部はテンプラにして食し、他はみりん干しにして親戚にも配り、自らの晩酌の肴にもなった。なのにこのむなしさはなんなんだ? このままでは終われない。早々にリベンジに行こう。 それまで他の人には釣られないでね、愛しのチヌ君!  皆さ〜ん、サヨリ針とピンポン浮きがついたチヌは、私の予約済みでっせ〜!


                                                        (2007.11.24)

 



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