久々の九頭竜川(福井県)遠征


 

 
 ここ数年、九頭竜川から遠ざかっていた。わざわざ九頭竜川源流まで足を運ぶには、やはりある程度まとまった時間が必要だし、行ったからにはやはり納得するまで釣りたい・・・。こんな私でも一応普段は仕事に就いて、汗水たらして働いているので(?)、なかなか実現しなかった。 釣友のI氏も同様である。 だが、先週の土日(5/17・18) いろいろ障害はあったものの、やっと実現した。

 16日の夜、目一杯仕事をしたあと、これも仕事の一環で(?)、飲み会があった。凝った一品料理を肴に杯を重ね(重ねすぎ?)、心地よい気分で一次会を終えた。そこへ釣友のI氏が迎えに来る。前日に2泊3日分の荷物一式を積み込んである車が到着したのだ。そしてネクタイをはずすと同時に、ここから気分を180度転換して、遊びモードに切り替える・・・・。

 飲み会のあとのため、運転はすべてI氏に任せて、助手席でくつろぐ。仕事のことや友人の噂、つもり積もった話が次から次へと出てくる。ちょうど名神が夜間工事をしていたのでペースカーが先導し、のろのろとしたペースでしか進まなかったが、そこを抜けると順調に福井までたどり着いた。
 コンビニで遊漁券と明日の食料を調達し、いよいよ山ごもりとなる。しばらくはケータイも通じない世界に突入することになる。「俗世よ、さらば!」である。そこからうねうねとした山道を延々と登る・・・。一つ間違えば谷底に転落しそうな道である。そこを真夜中にどん詰まりまで突き進むのだ。かつて何度も来たところではあるが、こんなにも奥深かったのかと、あらためて実感する。どん詰まりの駐車場についてからは瞬時に車中で爆睡し、2時間ほど仮眠をとる。

 さて、夜明けから釣りはじめる。川に降りてすぐに18センチのイワナが釣れた。これはさい先がいい。だが続かなかった。しばらく釣果がないまま次のポイントへ移動した。その間I氏は順調に釣れたようだ。5本がビクにおさまったとのことである。ちょっとあせる・・・・。
 そしてここから本流を釣り上がる。源流とはいえ、けっこう川幅があるので、川の左右に分かれて釣り上がることが出来た。私が右岸、そしてI氏が左岸から竿を出す。9時頃には全くあたりすらなかったが、その後、心地よいあたりが感じられ、抜きあげたところ25センチを超える良型である。このポイントでこのサイズが釣れるってことは、あんまり人が入ってないのかな、と思った矢先、同様のサイズが思いっきり竿を曲げてくれた。いやあ、好調好調!
 そして本日の最長寸28センチが来ました来ました! 2つの流れがぶつかり、それが緩やかに開くポイントで、ここには絶対いるやろなあ、と思ったところで、予想通りに出てくれました・・・・。心が満ち足りた瞬間である。 本日キープしたのは5本だが、どれも型のいいものばかりである。すべて糠漬けにして保存する。

まだ雪の残る白山 25センチの源流イワナ


 夕方、下流でちょっと遊んだあと、雲上の世界から下界に降りてきて夕食をとり明日の準備を整える。越前大野の街は小京都としても有名なところで、大野城を中心に、小清水や七間朝市など観光名所がある。だが今回は晩飯にトンカツを胃袋に収めてコンビニで翌日の食料を調達しただけで、再び山に籠もる。今度は平家の落人伝説があるところで、かつてはこんな山奥にも集落があったらしいが、今は何もない。だが、平家の一族は滅んでしまったかもしれないが、岩魚だけは太古の昔より細々と生活の営みを続けている・・・・。そこへ出陣する。

 たどり着いたときはもう薄暗かったが、逆にいえば絶好の夕マズメである。野宿予定で車を停めた場所の目の前を流れる川に、ほんのわずかの時間竿を出す。まあ明日の釣果を占うだけの、ほんの軽い気持ちだったが、なんといきなり3本の岩魚が釣れたのである。型はそこそこだったものの、明日に期待が持てる結果となった。楽しみやなあ〜。

 月明かりだけでも明るく、真っ正面には北斗七星が見える・・・・。I氏が持ってきてくれた純米大吟醸で疲れを癒す。全身がクタクタに疲れてはいるが心地よい疲労感である。肉体的な疲労がこんなにも心地よいものとはねぇ・・・・。体中のすべてがゆるみきった状態で、8時過ぎにはそろそろ寝よっか、ということになった。I氏はブルーシートにくるまって野外で、私は車中で爆睡する。そして一瞬にして過ぎ去り、気がつけば夜明けだった・・・・・。



 夜明けと同時に支度をして、第2ラウンドを開始する。今日の支流は、それぞれ別れて釣り上がることにする。正午に待ち合わせをしただけで、それまでは山奥で単独行動である。熊さん、どうか出てきませんように・・・・。
 まずさい先よく3本の釣果があった。22センチほどの、食べ頃サイズである。だが、その後はパッタリと止まってしまった。そしてどんどん釣りのぼるが、ところによっては大木が根こそぎ倒れていたり、大きな崖崩れがあったりと、もしタイミングが悪くそれに巻き込まれてたら痛いじゃ済まないだろうなあ、といった自然の驚異を切に感じながら、岩魚を求めて遡行する。どうやら昨日に入渓者があったようで、真新しい足跡があった。そりゃ釣れないわけだ。でも気を取り直して続けていくと、けっこういい感じのポイントで25センチが飛び出した。このポイントでこのサイズが残っているということは、昨日の釣り人はどうやらこのあたりまでしか釣り上がってないな、と感じた。そしてやはり予想通り、ここから上流のポイントには、ポイントごとに魚信があった。だが釣れるサイズが微妙である。16〜18センチ前後ばかりである。自分なりの基準では、親指と人差し指の間の長さ(17センチ)以下は放流と決めているが、ギリギリそれに充ちるか充たないかである。まあ平家伝説のあるところで細々と生きるイワナを、落ち武者狩りどころか女子供にいたるまで殲滅するかのような釣りをしたら、それこそ平家の亡霊が祟ってくるかもしれないので、今日は親指と小指の長さ(22センチ)以下は放流としよう・・・・。ということで、10数匹に及ぶキャッチアンドリリースを繰り返した。だがその間に24.5センチを何本か追加したが、大きな奴を何本か「キャッチせんとリリース」してしまった・・・。特に大きな一匹などは陸に抜きあげた瞬間針からポロリとはずれたが、もう陸の上だから大丈夫だと安心していたのに、なんと、ヘビのような動きを見せて岩の間に潜り込んでしまった・・・・。さすが、ケモノと呼ばれる魚である。たいしたもんだ・・・・。そして11時頃、帰りの時間を考えたらこのあたりが限界、というところで最後の竿を出す。小さな落ち込みではあるが、必ず居るはずだ。今回の釣り納めはどうかな? と思って竿を出すと強烈な魚信! 28センチを追加して、今回の釣りを終えたのであった・・・・。

28センチの平家イワナ


 帰りに足を滑らせ、膝を思いっきり岩にぶつけてへたりこんでしまったが、大事には至らず、無事待ち合わせ場所に予定通り到着した。I氏も数、型ともに、かなりの釣果をあげていた。その後、俗世に戻り、大野で名物の蕎麦を食って、家路をいそぐ。また明日から仕事やなあ・・・・。でも携帯には次の飲み会の案内が入っていた・・・・・。




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