行って来ました、解禁釣行!

                                        




 
 今年もこの日を待ちこがれていた。渓流釣りをする者にとって、3月1日はやはり特別な日である。半年ぶりに山の彼女「山女」に会うために、今年もウズウズしていたのであった。
 
 思えば昨年はとんでもない年だった。特別に悪いことがあったわけではないが、仕事が忙しくて、なかなか釣りに行こうという気分になれなかったのである。そのためネタがないからHPの更新もままならず、ずいぶんファンの方々に迷惑をかけてしまった。(そんなもん、もともとおるかい! 笑)
 
 今年は3月2日に休みが取れたので、解禁早々に初釣行する。場所は私のホームグラウンドで、中国山脈の名もなき源流である。解禁早々には本流で放流魚を狙うのが一般的だろうが、「源流づりこそ我が渓流釣り」を信念としているため、まだ雪深い支流へと足を向ける。
 といっても今年は雪が少なく、結構釣りやすい。もちろんまだまだ木々は芽吹いてないから、藪沢での釣りとはいっても仕掛けを絡ませることもなく、絶好のコンディションである。天気は曇り時々晴れで、気温もそこそこ。これで魚の顔さえ見られれば最高なのだが・・・・。
 
 アマゴとイワナの混生域からイワナ域に切り替わるあたりまでを、今回の釣行範囲とする。まず記念すべき第1投・・・。アタリなし。まあこんなもんでしょう。そして次のポイントへ釣り上る。こんどはピクピクとしたかわいいアタリ! タイミングを見計らって合わせたら、今期第1号はちっちゃなちっちゃなアマゴちゃんだった。本来なら川にお帰りいただくのだが、今日は「ラッキー! ねらい通り!」と活かし魚籠に入れる。というのは、今回は小さいものを何匹か生かして持って帰り、水槽で飼う予定だからである。
 
 話せば長くなるが、今年の初夢は次のようなものだった。なぜか釣りから帰ってきて(初夢にこんな夢見るなんて、思いっきりストレスが貯まってたんやろなぁ)クーラーを開けたら、中には立派なイワナが収まっていた。夢の中のことなので理由も根拠も全くないが、なぜかそのイワナを池に放したら、するすると泳ぎだしたのだ。そしてその色は金色に輝いていた。動きは鯉のようであったが、それもまた夢の中のことなので、これまた深い意味はない。なんとも他愛のない不思議な夢ではあるが、どことなく、というより物凄く縁起のいい夢だと思い込んだのは、私の独りよがりだろうか? 普段「山の神の魚」と崇めるイワナが生き返り、それが金色に輝くなんて、これに勝る初夢があろうはずはない!(私は夢占いの知識は皆無であるが・・・笑) 事実、正月早々に大切なものを紛失したが、それを奇跡的に見つけ出したし、仕事面でももうアカンという絶体絶命状態から見事立ち直るということがあった。まさしく『復活』というのが今年の私のキーワードである!(ということにしておこう・・・)
 そこで縁起のいい『金岩魚』を飼育して、もっと身近に御利益を感じようというのが今回の飼育の目的である。まあイワナだけではなく、せっかくだから美人のアマゴちゃんも一緒に飼おうというわけで活かしビクにキープした。
 
 
 それからポツポツと、そこそこ順調にアマゴやイワナが釣れた。今回は一番小さいのは活かし魚籠へ、やや小さいのは放流、そして大きいのは塩焼き用、とそれぞれ釣れる度に判断しながら釣り上る。そして刺身用の大型アマゴは川へお帰りいただいた・・・。ということにしておこう。ホントのところは本日最長寸アマゴは、抜きあげた途端に針からはずれ、逃げていってしまった。地団駄ふんで悔しがったのは言うまでもない。
 


 さて、釣りもそろそろ終わりという頃、ピシッという見事なアタリで釣れたのが本日最小のイワナであった。持ち帰りに最適なサイズである。残念ながら色は金色ではなく、真っ黒なイワナであったが・・・。ということで、小さなイワナ2匹とアマゴ1匹を活かし魚籠に残し、後は私の胃袋におさまってもらうことにした。魚籠には雪をたっぷり入れた。こうして水温を下げておくと、渓流魚は結構、長生きするのである。
 

 道ばたでお湯を沸かし、コンビニで買ったラーメンと助六寿司で遅い昼食とする。たかがこんなものでも外で食べたら旨い。筋肉のほどよい疲労と爽快な早春の山の空気が最高の調味料である。それでは今日の締めに、温泉にでも行くとするか・・・。
 

 近くのひなびた温泉につかって、手足と腰を思いっきり伸ばす。ほかには誰もいなくて貸し切り状態だった。ほんと雪を踏みしめて山を登ったあとの温泉ほど気持ちのいいものはない。いやぁ、天国天国・・・。そうこうしているうちに二人のおじいさんが入ってきた。軽く挨拶をしたことがきっかけで、話がはずむはずむ。ちょうど親の世代ぐらいだが、皆さんお元気でいらっしゃいますなあ。仕事で疲労困憊している今の40代より、はるかに生き生きしておられる。かえってこちらがパワーをもらった気分になった。それにしてもなんとまあ、ずいぶん長い風呂につきあったものだ。
 
 さて、家に帰ってから子供と悪戦苦闘して水槽の準備をする。その間、嫁さんは塩焼きに取りかかっている。しばらくすると、後ろ側の水槽にはイワナとアマゴが泳ぎ、目の前の皿にはイワナとアマゴの塩焼きが並ぶ、という光景になった。どちらもつい先ほどまで、同じ川で泳いでいた魚達である。この運命の違いは何なのだろうか・・・と、運命や人生についてと考えるのもよし。また、家庭で活簀料理を味わっているのだと贅沢な気分に浸るのもよし。
 渓流魚を肴にビールを飲んで、その後は心地よい眠りにつく。

 



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