2016年度 やっと初釣り

                                        




 もう3月17日である。というのも渓流釣りが解禁になってもう2週間も過ぎ去っているのに、今シーズンはまだ一度も竿を出していない。こんなことは私の人生において、未だ嘗てあったためしはない。ストレスのたまり具合は最大級である。

 というのも今年は、長女と次男がそれぞれ大学と高校の受験の年であった。長男と長女の時もW受験でてんやわんやの大忙しであったが、今年もまた同じ状況を迎えている。これはうちの子どもたちが3つずつ離れているのに起因しているが、これは親の無計画の結果にほかならない。これから結婚して子供をもうけようとする方々は、決して3歳違いにならないように気をつけた方が、より良い子育てになると思われるので、ご参考に・・・。

 ということで受験態勢にに入っている二人をさておき、オヤジ一人が遊びほうける訳にもいかないので、じっと我慢の日々を続けてきたが、ここに来てやっと余裕ができた。子どもたちはすべての受験が終わり、今は結果待ちの状態である。娘は早速ユニバの年パスを買って行きまくってるし、息子もまた友達と遊び回っており、家を空けるか昼まで寝ているかのどちらかである。まあ結果が出るまでのひとときの安らぎの日々だから、まあオヤジも寛大に見守ってあげることにしよう。そしてオヤジもまた溜まりに溜まったストレスを発散しに行くとするか・・・。


 17日の朝、満を持して渓流釣りへ、とある秘密の川に出発する。この日は木曜日という平日ながら、先日に休日出勤の代休という、私にとってはいわば公認の天下の公休日である。仕事においても2月頃からずっと働きづめで、ひさびさに身も心も解放された休日である。さて今日は新しい釣り場を開拓するか!といそいそと車を動かした瞬間、私のスマホがけたたましく鳴った。

 何やら悪い予感がしたが、仕方がないので出てみると、なんと職場の上司からである。何事かと思ったが、明日会議を行うから予定しておいて欲しいとのこと。今シーズン初釣りに臨む私のモチベーションに、見事に水を差してくれたもんだ。「こりゃ、今日の釣りが思いやられるわい」と思ったが、気を取り直して川へと向かう。

 今日の目的地は以前からずっと気になっていたA川である。地図を見る限りでは、渓流魚がいる可能性はかなり大である。近づくにつれて渓相も良くなっていく。期待に胸を膨らませながら、そっと竿を出す。ところが釣り初めて1時間が経つが、釣れるどころか全く生き物の反応が感じられないのである。最初につけたエサがそのままの状態で残っている。あの嫌われ者のアブラハヤさえ存在しないのだ。

 早々に見切りをつけて、次はB川に挑戦する。ここも地図で見る限りはかなり奥深い流域を持ち、居れば天然物であろう。スマホのナビを頼りにどんどん上流に向かうが、今度は車一台がやっと入れるぐらいの集落に入ってしまい、来た道をそのままバックで出るしか方法がないようなどん詰まりに入り込んでしまった。そして肝心の川自体も溝と化してしまい、いくらなんでもとうていアマゴが棲息できるような環境ではなくなってしまった。

 ということでなんとかその集落を脱出し、今度はC川に向かう。ここはかつてアマゴの魚影を確認したことがあるので、棲息していることは間違いない。ただかなり前のことになるのでちょっとばかり不安はあったが、そこではアマゴの顔を見られるに違いない。だが現地についてビックリした。かなり河川改修工事が進んでいるのだ。だが上流に行けば大丈夫だろうと思ってさらに足を伸ばして竿を出す。するとビクッとするアタリがあった。「やったね、このときを待ってたんよ!」と胸が高鳴りバチッとあわせて抜き上げる。だが無いのだ、パーマークが。アタリの段階で不安がよぎってはいたが、紛れもないアブラハヤだ。それもまるまると太り、ボテッとした奴が・・・。今シーズン第1号はアブラハヤであった。もちろん写真も撮らずに、そのままリリースする。だがそれを初めとして、延々とアブッラパヤの嵐である。無駄にエサだけが消耗し、ビクは空っぽのまま・・・。ついに見切りをつけてC川を立ち去る。


 もう既に1時を越し、腹も空いていた。だが空っぽなのは胃袋だけではなく肝心のビクもである。このままでは終われない。のんびりとラーメンをすする気にもならず、いつものヒミツの川へ向かう。せめて一匹ぐらいアマゴの顔を見なければ、せっかくの今日の休日が台無しになってしまう。すべては朝の出がけの上司の電話がケチのつき始めだ!と勝手に八つ当たりしながら、ヒミツの川で竿を出す。さあ今から大逆転劇が始まるぞと自己暗示をかけ、そっと竿を出す。今回はいつもより下流から竿を出し、広い範囲を探るつもりである。

 さて釣れるかどうか・・・。そうこうするうちにアタリが来た。何となく先ほどまでのアブラハヤのアタリに似ているような気もするが、慎重に抜き上げると紛れもないアマゴであった。やっと来ました今シーズン第1号!大切にそっと、今まで空っぽだったビクに収める。

やっと釣れた 2016年度第1号のあまごちゃん

このポイントから飛び出しました。



 その後ここぞというポイントではしっかりと反応があり、小さいものはもちろんリリースして次回までに大きくなってもらうが、22センチを筆頭にキープサイズが12本も釣れた。いわゆるツ抜けである。本当はもっとねばりたかったのだが、だんだん暗くなってきたし、エサも乏しくなってきた。だが何より心が充たされたので、これで納竿とする。結果的には本当に満ち足りた釣りになった。

鮮やかな朱点のアマゴ

渓流の女王さま

本日一番の大物

このポイントで釣れました。



 程よい筋肉痛と疲労感とともに、心とビクが十分満足するものとなった。それと同時に急激に空腹感に襲われた。帰り道でその胃袋を十分に充たしてやると、あとは睡魔が・・・。帰宅して寝ころんだら、すぐに寝てしまった。ああ健康的な一日である。 

                                                                 (2016.03.18)

 



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